「中国輸入はオワコンです」情報の真実
「中国輸入ビジネス」をGoogleで検索すると、ブログやYouTube動画などで様々な情報がヒットします。
筆者や多くの中国輸入セラーは、中国輸入ビジネスの主な販売先をAmazonにしていますが、最近ではメルカリやラクマを利用した販売方法もよく目にします。
こうした情報は無数にあり、リサーチしていくとどんどん情報過多になり、いったいどれが最新情報でどれが正しいのか分からなくなりますね。
中でも中国輸入ビジネスを調べている方を迷わせるのが、最近特に多くなってきた「中国輸入は儲からない!」「中国輸入はもう古い!」といった「これから参入しても稼げませんよ」的な記事や動画です。
これらの記事や動画はだいたいストーリーが同じです。
まず、タイトルやサムネイル(ブログや動画の表紙)で中国輸入を否定・批判するところから入ります。
次に、中国輸入ビジネスについて、ネガティブな理由を列挙してユーザーの不安を煽ります。
・「ライバルが多く価格競争も激しいレッドオーシャン」
・「収益をAmazonに依存しすぎるのはアカウント停止リスクがあり危険」
・「薄利多売で作業量が多く大変で思ったより儲からない」
・「円安で輸入ビジネスは終わりを迎えた」
上記のような理由が多いです。
これらのネガティブな理由について一つ一つ理由を語っていくわけですが、その内容がかなりいい加減なのです。
そのほとんどが、「中国輸入ビジネスの悪い面だけ見て一部を切り取り、さらに拡大解釈した」言い方・書き方が多く、決して正確な情報とは言えない物ばかりです。
例えば「車」だって、悪い面だけ切り取って拡大解釈すれば「人を轢く凶器」になりますよね。
中国輸入ビジネスを批判する動画や記事のほとんどが、このようなメリットに触れずデメリットだけ煮詰めた悪意ある情報です。
中国輸入を批判するその理由は…
こうした記事や動画を発信している方は、心の底からユーザーを心配して「中国輸入はリスクが高いからやめておけ!以上!」と注意喚起しているわけではありません。
もしかしたらそうした情報もあるのかもしれませんが、筆者は親切な注意喚起で締められている記事や動画を一度も見たことがありません。
ではこうした記事や動画の着地点はどこかというと、「中国輸入はオワコン!だから僕のやっている国内転売(その他の物販)をやりましょう!」と別のノウハウに誘導します。
もちろん誘導先には、その人のメルマガLINE登録やセミナー参加があり、「中国輸入ビジネスを落として、自分のビジネスにユーザーを誘導させよう」というのが真の目的となっています。
つまり中国輸入ビジネス批判の記事や動画には、「裏」や「思惑」があって、批判ありきの内容であることがほとんどです。
ですが、そういった記事も多少切り取りや誇張はあるものの、すべてが100%根拠のないでたらめを載せているわけではありません。
そのため、中国輸入やそのほかの副業知識の無い人がみたら「やっぱり中国輸入ビジネスは危険か…そうだよな…」と思ってしまうような内容であることも確かです。
中国輸入は確かにライバルも多く、時には薄利多売になることもあるでしょう。(繰り返しますが、デメリットだけを抽出するとそういう時もある、ということです)
ただ、冷静に考えて欲しいのですが、この世の中に「ライバルがいなくて高い利益や利益率が見込めるビジネス」なんてあるのでしょうか。
だいたいの事業にはライバルがいて、多少の差はあっても必ず熾烈な価格競争があるはずです。
完全ブルーオーシャンの独占販売、殿様商売ができる事業があるとすれば、携帯電話や電力会社といった超専門分野市場くらいでしょう。
ですがそういったライバルの少ない事業は、ライバルが少ないだけの理由があります。
例えば1強、もしくは数社の超大手企業がいて、ほぼ市場のユーザーを独占しているとか、参入に数千億単位の資金が必要で、通常の企業や個人では絶対参入できないなどの理由です。
こうした分野では「ライバルが少ない」というメリットの代わりに、「参入ハードルが異常に高い」というデメリットがあります。
結局どんなビジネスにも良い面と悪い面があるのです。
中国輸入ビジネスを批判している人たちが誘導したり情報商材を売ろうとしているビジネスにも必ずライバルはいて、間違いなく激しい価格競争や仕入れ競争が起こっているはずです。
つまり中国輸入の批判記事や動画は、「よそでも当たり前に起こっていることを、あたかも中国輸入ビジネス特有のデメリットかのように謳っている」だけなのです。
・ライバルが多い⇒どこのビジネスにも普通ライバルはいる
・薄利多売⇒その分回転率は高いし、FBAで労力が少なく利益率は高い
・円安⇒輸出業でもない限り他のビジネスでもほぼ同じリスクを抱えている
・粗悪品が多い⇒その分日本国内で作るよりもはるかに安く仕入れられる
・アカウント停止リスク⇒プラットフォームを利用するビジネスなら他でも同じ
このようにメリット・デメリットは全て相対的なもので、他のビジネスにも共通している点も多いです。
例えば薄利多売は決して悪い意味ではありません。
薄利多売の逆、高利は決して優秀な商品ではなく、高い利益が見込める分回転率が低く、原価が高いため仕入れ資金・在庫リスクの高い商品とも言えます。
確かに中国輸入特有のデメリットも存在しますが、それに関しては他のビジネスでは他のビジネス特有のリスクがあります。
「中国輸入ビジネスだけリスクやデメリットが大きい」なんてことはありません。(特有のデメリットがあるとすれば、中国人の文化や考え方の違いに苦労するくらいでしょうか)
つまりどのビジネスや商品を取ってもすべて「メリット・デメリット」があるのです。
確実に言えることは、中国輸入ビジネスを一方的に否定・批判できるような「ライバルがいなくて利益率も回転率も高くて楽してウハウハ!」なんてビジネスは存在しません。
あったとしたらまず間違いなく詐欺ですので、注意してください。
どんなビジネスも一長一短!自分のビジネスに自信と誇りを持とう!
何かを始める時、事前にしっかり調べるのは非常に良いことです。
ただ、情報過多の現代では、色々な情報を調べることで逆に不安になり踏み出せなくなることもあるでしょう。
筆者も「中国輸入にデメリットなんてない!」とは言いません。
繰り返しになりますが、どんなビジネスにはメリットデメリットはあります。
にもかかわらず、「中国輸入ビジネスはデメリットだらけのオワコンビジネスで、自分の勧めるビジネスにはメリットしかない」なんて発信をしている人は個人的に信用なりません。
そこには確実にウソや誇張があり、少なくとも誠実に正確な情報を伝えているとは言えないでしょう。
この文章を読んでいる方はおそらく中国輸入ビジネスに興味がある、もしくは始めようと思っている方だと思います。
中には最初から中国輸入ビジネスをやると決め打ちしている人ばかりではないと思います。
きっと色々な副業を調べ、本やブログを見て自分で色々考えた結果、「中国輸入ビジネスが良さそうだな」と思った方もいるはずです。
中国輸入ビジネスで生計を立てている筆者としては、その判断に自信を持って進んで欲しいと思っています。
もちろん今回お話しした内容の逆で、「中国輸入ビジネスはメリットしかないよ!」といった情報を見て中国輸入ビジネスを選んだとしたらいったん冷静になって、中国輸入ビジネスの大変な部分やデメリットについても情報収集してください。
一番ダメなのが、「こっちが良いよ!」という情報だけに惑わされ、隣の芝生は青い状態であっちにフラフラこっちにフラフラ、という姿勢です。
ある程度しっかり調べて、自分で良さそうだと判断したらあとは全力にまっすぐ取り組んでやる、中国輸入ビジネスに限らず、ビジネスにはそういう覚悟が大事です。
筆者が中国輸入ビジネスをオワコンだと感じることがあるとすれば、「覚悟を持たずにやる中国輸入ビジネスはオワコン」です。
これも別に中国輸入ビジネスに限った事ではなく、どんなビジネスにも共通しています。
逆に言えば、覚悟と信念をもってやれば中国輸入ビジネスでも他のビジネスでも、成功する人は成功します。
今、新しいビジネスへ踏み出すのを迷っている方がいたら、今この瞬間から迷いを捨てて自分が選んだビジネスに真剣に取り組みましょう。
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