売り上げを10倍にするためにやるべきたった一つの事
「インターネットで商品を販売するときに一番重要なものは何でしょうか」
こう質問されたらあなたは何を思い浮かべますか?
これは販売側にとって非常に重要な質問で、ここに商品が売れるヒント、というより答えが隠されています。
答えが分からない方は、まず色々と想像してみましょう。
例えば自分がネットで商品を買うとき、何を見て決めているのか。
1.商品をスマホやパソコンから検索
2.目当ての商品が見つかったらクリックして商品ページを開く
3.商品の詳細や価格を確認して問題が無ければ購入
おそらくこういう手順で購入しているはずです。
この中で、私たち販売者側がお客様に商品を買ってもらうためにコントロールできるのは商品ページです。
・商品を簡潔に説明する「商品タイトル」
・商品のビジュアルを確認する「商品画像」
・商品の詳細や性能を伝える「商品説明文」
そしてこの3つの中で、特に重要なのが「商品画像」で、これこそが「インターネットで商品を販売するうえで一番重要」なポイントです。
もちろん商品タイトルにも商品説明にもそれぞれ重要な役割や効果があり、手を抜いていいものではありません。
ですがこの3つの中でどれが一番重要か、と言われればやはり商品画像です。
・「商品タイトル」はお客様を呼び込むため
・「商品説明」はユーザーの購入意欲を後押しする
・「商品画像」はユーザーの購入を決定づける
それぞれの役割を見ると、「お客様の決断を促す」という決め手になる商品画像がどれほど重要なものか分かってもらえると思います。
前置きが長くなりましたが、今回はこの重要な商品画像にさらに一工夫加えて「売上を10倍にする方法」について解説します。
ネット通販では、お客様の70~80%が画像を見て買うかどうかを判断していると言われています。
商品タイトルはお客様が商品を見るきっかけにすぎませんし、商品説明はお客様の購入意欲を後押しはするものの、決定打になりません。
そんな中、最後の決断を促す商品画像の効果は絶大と言えるでしょう。
もちろん購入の決め手は人によって違い、中には性能などの数値、商品説明を見て買う人もいるでしょう。
ですがお客様全体で考えると、やはり多くの人が商品画像を見て購入を決めているはずです。
というのも人が商品を買う時、多くの人が「理屈」ではなく「感覚」で商品を買う傾向にあります。
商品で言う理屈とは「生地」とか「機能」を指しますが、皆さんが商品を買うとき、おそらく「生地」と「機能」だけ見て買いませんよね。
写真が無く、説明文だけが長々と書かれた商品を買う人はなかなかいないはずです。
もちろん生地や機能も重要で、これはこれで重視する方は多いと思います。
ですが実際買う決め手になるのはやはり生地や機能といったものではなく、「綺麗」「かっこいい」「便利そう」といった購入後のイメージ、感覚的なものです。
商品ジャンルにもよりますが、生地や機能といった物は多くの場合付加価値的なものでしかなく、これ「だけ」に価値を感じてお金を出そうという方はそう多くありません。
・高級な生地を使ったダサい服
・普通の生地だけど綺麗(かっこいい)服
この2つの商品を並べたとき、きっと多くの人は「普通の生地だけど綺麗(かっこいい)服」を買うはずです。
この買う決め手になる「綺麗」「かっこいい」と言った感覚を、ユーザーにイメージさせるのが「商品画像」です。
また、その他にも画像は「人が最も簡単に認識できる」という理由からも非常に重要です。
画像は黙っていても目に飛び込んできて情報として受け取れますが、商品説明などの文字は脳に「読もう」という指令を出し、頭の中で処理して再生しないと認識できません。
つまり「商品説明を読む」というのは面倒な作業なのです。
そのため、人はどうしても「商品画像」などの、視覚から入る情報に意識の大半を持っていかれるのです。
しかも近年ではネット通販の7割以上がスマホからになっており、画像が特に大きく表示されるスマホの普及がこの「画像で買う」状況を後押ししているとも言われています。
イメージを伝えられる画像とは?
ユーザーに購入意欲を起こさせる商品画像とはズバリ「ユーザーが見やすい画像」です。
当たり前のことと思うかもしれませんが、実はこの当たり前のことができていない方がたくさんいます。
撮影が上手い、下手、という単純な問題だけではなく、「見やすくて、正しく使用イメージを伝える写真が撮れていない」方が多いのです。
例えば画像の重要性を理解している人でも、「だったらなんでもかんでも画像に情報を詰め込んでしまえばOKでは?」と考えている方がいます。
しかしごちゃごちゃした画像はユーザーの視覚や脳に余計な負担をかけ、購入意欲を削いでしまいますし、サムネイルなら商品ページを見てもらいにくくなります。
例えばAmazonでは一枚目の画像は「サムネイル」として、ユーザーの商品検索結果に他の商品と一緒に表示されます。
この時ユーザーから見て「見づらい」「分かりにくい」と思われてしまったら、クリックして商品ページまで来てもらうことは難しいでしょう。
もっとわかりやすいサムネイルの他の方の商品ページに行ってしまうはずです。
画像で最も大事なことは、「何の商品か(ユーザーが探している商品か?)」が正しくシンプルに伝わることです。
余計なこだわりを出し、YouTubeのサムネイルのようなカラフルでごちゃごちゃした画像を並べると言った小細工をしてはいけません。
※しかもAmazonではサムネイルにごちゃごちゃ加工を施すのはNGです
一昔前は差別化がトレンドで、画像をごちゃごちゃさせる手法が流行った時期もありましたが、今では効果が無いばかりか逆効果です。
ユーザーの目を無理やり引くのではなく、ユーザーから自然と見てもらえる画像を意識しましょう。
売れる商品画像のお手本はAmazonにあり
色々な意見があるとは思いますが、私個人としては一番見やすく売れる画像は「Amazonのガイドラインに沿った画像」だと思っています。
・画像の85%以上を商品が占めている画像を使用する
・不鮮明な画像、画素化された画像、加工された画像は使用しない
・メイン画像の背景には純粋な白を使用する(RGBカラー値が255, 255, 255)
・メイン画像は、実際の商品の写真を使用する(イラスト等はNG)
・購入者の混乱を招く可能性のある付属品や小道具は表示しない
・画像に、テキスト、ロゴ、縁取り、カラーブロック、透かしなどを使用しない
・1つの画像に、複数のアングル画像を使った画像は使用しない
・販売する商品全体が写っていること。
・メイン画像には、パッケージを外した商品が写っていること
Amazonの主な画像ガイドラインを抽出するとこんな感じで、この通りに写真を撮るとAmazonで必ず目にするあの白抜き背景のあの写真になります。
これが「売れる画像」の答えです。
要は「Amazonで使われる画像を作成すれば売上は上がる」わけです。
特にメイン画像は商品の第一印象を決める重要な一枚なので、気合入れて作成しましょう。
文字やイラスト等で加工されたごちゃごちゃした画像は胡散臭くなりますし、何よりスマホから見たときにごちゃごちゃしていると、かえって商品が分かりにくくなります。
ごちゃついた画像は敬遠されるだけでなく、検索欠陥表示後の高速スクロール時に無意識に候補から外され、認識すらしてもらえなくなります。
売り上げを10倍にするためにやるべきたった一つの事
長くなりましたがここでようやく本題です。
先ほどから解説している画像の重要性はあくまでも「売れるため」のテクニックで、「売り上げを10倍にするテクニック」ではありません。
売り上げを10倍にするテクニック、それは「画像でユーザーの期待値を上げ続ける」ことです。
メイン画像は先ほど解説したように極力シンプルに。
そのあと2枚目以降からは商品に対するイメージや期待が上がるように、商品画像に「ストーリー性」を持たせていくのです。
画像を追うごとにユーザーの欲しいという気持ちや、商品に対する不安を解消する流れになっていると理想的です。
そうすることでユーザーの中で「買いたい気持ちがどんどん大きくなる」わけです。
一旦大きくなった気持ちはそう簡単にしぼみませんので、一度期待値を上げる流れを作ってしまえば必ず多くの方の購入につながります。
例えば、「メイン画像では大きさが分かりにくいな…」という悩みが出てくるでしょう。
そこで2枚目の画像ではモデルを使った画像で、実際の大きさや使用イメージが分かるようにすると言った工夫をします。
売上を伸ばすためには集客「アクセス数」も母数として重要ですが、いくら人が集まってもコンバージョン(成果)が低ければ意味がありません。
成果を上げるなら、商品ページを見てくれた人を強く引き付けて買ってもらう確率を上げ、安売りなどの小細工をしなくても適正価格でたくさん売れるようにしたほうが効率的です。
そのためには「この商品を買おうかな」ではなく、もっと強く「この商品【が】欲しい」、そう思わせるような流れのある商品画像を作成していきましょう。
もちろん並行してアクセス数を増やす取り組みを行って母数を増やしていけば、必ず近いうちに売り上げは10倍以上になるでしょう。
最後に
人には得手不得手があります。
商品説明を作るのが苦手な人もいるでしょうし、逆に今回のような写真撮影や加工が苦手という方もいるでしょう。
いくら大事だと認識していても、それを実現できる撮影・加工技術やテクニックが無ければ形になりません。
とはいえ、苦手な作業を時間かけて覚えたり、作ったりするのも非効率です。
そんな苦手な作業があるときは無理せず「外注する」という選択肢を取りましょう。
友人やクラウドソーシング等で技術を持った方を探して、苦手な作業、時間のかかる作業は得意な人にやってもらえばいいのです。
物販で売り上げをある程度出せるようになっていれば、単純作業は人にやってもらい、空いた時間で自分はマネジメントに集中したほうが売り上げは大きくなります。
例えば1時間の仕入れで3000円稼げる方は、1時間かかる単純作業を時給1000円で人にやってもらう。
そうすれば同じ1時間で2,000円もの売上の差が出て、より効率的に稼げるようになります。
売上を10倍、20倍を増やしていくなら、ぜひこういった「ビジネス思考」も身に付けて行きましょう。
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