爆発的に売れる商品のリサーチ方法とは?
中国輸入で商品を仕入れたとき、考えることは誰もが同じです。
「仕入れたとたんに爆発的に売れてすぐに現金収入が入ってくるといいな」ではないでしょうか。
実現するかどうかはさておき、初心者も上級者もみんな仕入れた商品がすぐに、高く、そして沢山売れて欲しいと思っているはずです。
実際にそんな商品が毎回見つかったら最高ですよね。
ところが現実はそう甘くはなく、普通はテスト販売やページの改善など、様々な販売方法を色々と試し、試行錯誤しながら少しずつ売れる商品を探っていきます。
その過程で、どんな入念なリサーチを行ってから仕入れたとしても、どうしても「売れる商品」と「売れない商品」が混じります。
売れない商品は長く在庫として滞留してしまったり、売る労力に対して利益が少ないとか、場合によっては赤字処分になることもある、とても厄介なものです。
できれば「売れる商品」、欲を言えば「短期間で爆発的に売れる商品」だけ仕入れて取り扱いたいですよね。
今回は私の経験を元に「爆発的に売れる商品は存在するのか」というテーマで解説します。
仕入れてすぐ爆発的に売れる商品なんてものはない
いきなり今回のテーマを根本から否定するようですが、実は「仕入れて短期間で爆発的に売れる商品」なんて都合の良いものはありません。
長く中国輸入をやっていると、ふとした偶然で仕入れた商品がすぐに爆発的な売れ方をすることは確かにあります。
ですが、それを狙って何度も再現するのは不可能です。
私の経験上、仕入れてすぐ爆発的に売れた商品は、仕入れたタイミングとそのときの市場のニーズやブームといった物が偶然一致したことで実現した「ラッキーイベント」です。
つまり「運が良かった」だけで、決して私が狙って起こしたものではありません。
もちろん毎回そのつもりで仕入れてはいますが、その理想通りに売れる事なんてほとんどないのです。
もしこうしたラッキーを自分の実力だと勘違いしてしまうと非常に危険です。
なぜならラッキーはあくまでも偶然起きたもので、当然再現性や継続性が無く、同じ現象を何度も自発的に起こすことは難しいからです。
起こるかどうかわからないラッキーや運に頼った仕入れなどビジネスではなく、単なるギャンブルです。
このことから私の経験上、「短期間で爆発的に売れる商品なんてものはない」と言ったのです。
私たち中国輸入ビジネスを行っているセラーは、売れる商品を見つけるため日夜試行錯誤しています。
リサーチに充てている時間はおそらく何百時間、何千時間にも及びますが、それでも仕入れてすぐに爆発的に売れる商品なんてほとんど見つからないのです。
リサーチツールの発達によって「売れる可能性の高い商品」は見つけやすくなりましたが、それでも「確実に売れる商品」すら見つけるのはまだまだ困難です。
私は長いこと中国輸入ビジネスをやっていて、同様の経験を持つセラーと情報交換もしていますが、「絶対売れる」「短期間で爆発的に売れる」商品の探し方なんて見当もついていません。
ですがその可能性を0.1%でも上げるべく、私たちは今も一生懸命考え、売れそうな商品を入念にリサーチし仕入れています。
とはいえ、それでもどうしても「売れない商品」は紛れてしまいます。
ベテランですらこのような状態ですので、初心者や中級者が「売れる商品を探す」のがいかに厳しい事か分かってもらえたでしょうか。
「爆発的に売れる商品」はある
さっきから「爆発的に売れる商品は無い」と言ったり「ある」と言ったりで、読んでいる方は混乱しているかもしれません。
確かに「【仕入れてすぐ】爆発的に売れる商品」はありません。
ですが「爆発的に売れる商品」はあるんです。
ネタばらしをすると、「ある」というより「作れる」といったほうが正しいでしょうか。
それは「商品をコツコツ育て、長く販売していくこと」です。
・売れる商品を入念にリサーチする
・画像を作り込む
・商品の説明やキーワードを変える
こうした当たり前の努力を重ねてたくさんの商品を仕入れて販売し、魅力のある商品を少しずつ増やしていく。
するとやがてお客様に商品が広く認知され、信頼や支持を得ていくことでやがて「気が付くと爆発的に売れる商品になっていた」という状態になります。
また、長く売り続けることで運よくその商品の爆発的な需要ブームが来て、半ば実力、半ば運みたいな状態で爆発的に売れる場面にも遭遇できるでしょう。
「ブームを狙って仕入れる」なんて確率の低いやり方ではなく、「長く販売している中でブームを待つ」のです。
こうするとブームが来なかったとしてももコツコツと利益は積みあがりますし、ひょっとしたらブームによって爆発的な売上も期待できるかもしれません。
「爆発的に売れる商品」は「探して仕入れる」ものではなく「自分で売れる商品を育て、爆発的に売れる環境を作っていく」事だと覚えてください。
ただ、そのためには結局毎回地道にコツコツと「売れる可能性の高い商品を探して仕入れる」という作業が必要なのです。
適当な商品を仕入れていても商品は育ちませんし、永遠にブームは来ません。
つまり安定した利益も爆発的な収入も見込めません。
「堅実なビジネスの延長線上に爆発的なラッキーがある」。
これが私の考える「爆発的に売れる商品の作り方」です。
ちょっとがっかりさせてしまったかもしれませんが、これをちゃんと認識していないと売れる商品を仕入れるどころか、変な報商材に引っかかってしまう可能性もあります。
「ありもしない必勝法・ノウハウを探す」ことを投資などでは「聖杯探し」と言います。
物販でもこの聖杯探しに固執しすぎて「100%確実に売れて儲かる商品が探せるツール」なんて詐欺まがいな情報商材を高額で買ってしまう方もいます。
ですが、「そんな甘い話はない」と知っていれば、こうした商材には引っかからないはずです。
売れる商品の探し方
では、基本に戻って「売れるかもしれない商品」の探し方についてもちょっと解説します。
売れそうな商品そのものはリサーチツールなどで探せますが、それだけでは「商品を売る」のは難しいです。
現在、商品の情報はネットや実店舗など様々な場所で集めることができます。
ネット上であれば24時間365日リサーチができますし、実店舗では商品を直接見て、価格相場を勉強できます。
こういったところへ行き、どんな商品が売れているのか、どんな商品がいくらなら売れているのか。
またどんな売り方をしているのかといったマーケティングが無料で学べます。
ネットなら表示のさせ方や写真の見せ方、実店舗ならポップの貼り方や書き方、陳列の仕方など販売側は商品を売るためにあらゆる工夫を行っています。
こうしたものをただ「物を売っている」と見るのではなく「どうやって売ろうとしているのか」という視点で見ることが大事です。
今はリサーチツールがあり、売れる商品を見つけやすくはなっていますが、最後はやはり人の手、人の目で商品が売れる方法を構築する必要があります。
こうした視点ができるようになってくると、Amazonや楽天市場などで売られているランキング上位の商品が、「なぜ上位なのか」が理解できるようになってきます。
すると、「売れる商品」と「商品の売れる売り方」が把握でき、「売れる商品×商品の売り方」という図式が自分の中で完成します。
この方法で「売れる商品」をいくつも育てていれば、その中のいくつかは私たちの理想とする「爆発的に売れる商品」に成長するはずです。
短期間で売れる商品を見つけるのは難しいが、売れる商品を育てることはできる!
「仕入れてすぐに爆発的に売れる商品」を探すのはまさに幻想、聖杯探しに他なりません。
そればかり追い求めると、利益を得られないどころかノウハウコレクターになってしまい、役に立ちもしない商材ばかり買いあさって大事な資金すら失ってしまうかもしれません。
そんな一発逆転のギャンブル(しかもかなり分の悪いギャンブルです)に期待するより、コツコツ売れそうな商品を仕入れ、売れる商品に育てていく方が何倍も稼ぐための近道です。
長く継続していけば、やがて予期せぬラッキーにも遭遇するでしょうし、長くたくさんの商品を扱っていればそのラッキーに何度も遭遇するでしょう。
その状態をずっと維持・拡大し続ければラッキーという「偶発的なイベント」も、どんどん「必然的な出来事」として起こってくるはずです。
どんなビジネスも「急がば回れ」。
いつか大きく稼ぐためにも、まずは堅実に土台を作り、安定したビジネスの基礎を構築しましょう。
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