物販で成功しない人に共通しているたった一つの失敗理由
物販に限らず、ビジネスは取り組んだ人全員が成功するものではありません。
中には失敗してしまう人もいますし、むしろ失敗する人のほうが多いかもしれません。
ただ、失敗そのものは決して悪いことではなく、致命傷さえ負わなければその失敗を活かして次回またチャレンジすればいいのです。
ですが中には1回に失敗で致命傷を負って廃業してしまう人や、何回チャレンジしても同じように失敗する人もいます。
大きな失敗をする人や、失敗を繰り返す人たちを見てみると、失敗の原因は色々あるように見えて、実は根っこの部分で「同じ原因」で失敗しているのではないかと思えてきます。
物販は人によってやり方も問題が起きたときの状況も、ダメージを負う理由も様々あり、私も色々なケースを見てきました。
そしてその色々なケースを深掘りして丁寧に紐解くと、「たった一つの原因・理由」に行きつくことが多いのです。
そこで今回は「失敗する人の共通点・理由」と題して、物販の失敗につながる理由について解説します。
この記事で伝えることは当たり前でシンプルな事ですが、だからこそ見落としている方もいるはずです。
失敗したくない方、何度も失敗を繰り返してしまう方は是非読んでみてください。
早く結果を求めると失敗する
副業、もしくは新規事業でビジネスを始めた方は、当然「希望」を持って事業に取り組んでいると思います。
ここで言う希望とは、「事業がすぐ軌道に乗る事」「順調に稼げる事」、つまり「早く結果が出る事」です。
本当は「継続は力なり」でコツコツ事業を進めていくのが一番なのですが、こうした地道な努力を最初からしようという方は少数なはず。
というのも、例えばTwitterなどで物販を勧めている方の中には
「わずか1カ月で本業を上回る月収〇〇万円達成!」
「始めて1年目で法人化して年収〇〇〇〇万円」
このような煽り文句を付けて宣伝している方をよく見かけます。
こうしたメッセージを目にして「自分もきっとできるに違いない」、と希望を持って物販ビジネスに飛び込んでくる方も決して少なくありません。
過度な煽り文句に踊らされすぎるのは考え物ですが、「結果をすぐに出したい」という気持ち自体は決して悪い物ではありません。
ビジネスを始める前からリスクを避けることばかり考えているネガティブな方よりは、はるかにましだと思います。
ネガティブすぎるくらいなら「早く結果を出す!自分ならできる!」というポジティブマインドで始めた方が決断も行動も早いでしょうし、楽しく、前向きに取り組めるでしょう。
ポジティブマインドのまま成功すればモチベーションはさらにどんどん上がり、より事業に打ち込め、この好循環によって短期間で爆発的に売り上げを伸ばすこともできるでしょう。
スタートダッシュを成功させる人というのは、このような「前向きな気持ちで果敢にチャレンジした人」のみです。
ですが、はじめる前に失敗の原因を深く考えず、ポジティブな気持ち「のみ」で意気込んでスタートし、走り出した直後につまずいてしまう方も多いのが実情です。
メンタル一つで事業が成功するなら、世の中全員経営者として成功しています。
ポジティブな気持ちを持ってスタートで大きくつまずくとダメージはかなり大きく、気持ち的にも資金的にも致命傷を負ってしまう方も多いです。
思い描いていた「華麗なスタートダッシュで初月から売上〇〇万円!」という理想とは程遠い結果に終われば、やる気もなくなってしまいますよね。
事業のスタートダッシュを成功させるためには、「ポジティブな気持ち」と「失敗の原因を確認する」を必ず実践しておき、緒戦を制しなくてはいけません。
先ほど「全員が成功するわけではない」と事実を書きましたが、失敗の原因がわかっていれば「緒戦で失敗する確率を下げる」ことができますね。
さて、次で本題に入ります。
事業のスタートダッシュで多くの人がつまずく「失敗の原因」は何でしょうか。
失敗する理由はたった一つ、「入り口を間違えている」
ビジネスのスタートダッシュでつまずく人に共通する失敗の理由は、ズバリ「入り口を間違えている」ことです。
事業を開始した時点、そもそもスタートの入り口を間違えているのです。
物販のスタートにおいて重要なのは「ノウハウ」と「商品」ですが、どちらか片方の入り口を間違えていたら、当然ビジネスは成功しないでしょう。
例えばの話ですが、商品を仕入れる際に「過去大ヒットした商品」と「実績のない商品」、があったらみなさんならどちらを取り扱いますか?
中には「過去売れたんだからまだ売れるだろう」と考え、「過去大ヒットした商品」を選ぶ人もいるんじゃないかと思います。
ですが「過去大ヒットした物」は、旬が過ぎていてユーザーのニーズはほとんどない商品が多いです。
極端な例ですが、昔異常に流行ったハンドスピナーを今仕入れて売れると思いますか?
もちろんニーズが復活することは100%無い、とは言いませんが、可能性としてはものすごく低いですよね。
復活するとしても数十年後とかじゃないでしょうか。
このような商品を仕入れて、「どうやって売るか」を考えるのは時間の無駄でしかありません。
そもそも需要がほとんどないものの売り方を考えても、きっと答えは見つかりません。
ものすごく長い目で見ればプラスになる可能性もありますが、ビジネスのスタートダッシュという超短気的な視点から見れば明らかに商品選びに失敗していますね。
こっちを選んでしまった時点で、「何をどうやっても失敗する道」を選んでしまっているのです。
一方で、「実績のない商品」ならみんなが存在を知らないだけで、これからターゲットを定めたり、売れる方法を考えてAmazonなどで販売実績を作っていくことができます。
こちらはハンドスピナーと違って需要がないのではなく「不透明」で、失敗するかもしれませんが、成功する可能性もあります。
こうしてかみ砕いて言葉で説明すると「当たり前」と思うかもしれません。
ですがビジネスを始める人の多くが、自分がいざこういう立場になると客観的に自分が見られなくなり、「ハンドスピナー販売で成功する」と思い込んでしまうのです。
ビジネスでスタートダッシュを決めるためには、「正しい入り口、道を選んでいるかどうか」が何よりも重要です。
道の先が真っ暗ならともかく、崖だったとしたら全力疾走しても落ちるだけです。
スタートダッシュで失敗しないためには「自分を客観的に確認する」作業が重要
1秒でも早くビジネスを始め、1秒でも早く結果を出したい気持ちは理解できますが、まずはスタート前にいったん深呼吸して、自分を客観的に確認してみましょう。
・学んだノウハウは正しいのか
・取り扱う商品は本当に間違っていないのか
・始める前にやっておくべき作業やリサーチは本当に終わっているのか
自分の胸に手を当てて、できれば第三者の気持ちになったり、頭上から自分を見る神様のような視点・気持ちで自分の作業や事業を確認しましょう。
「適当に理解したつもり、準備したつもりで始めない」、これがビジネスで失敗しない極意の一つです。
道がどうなっているか、本当に正しいのかを確認せずに全速力で走り出すのはポジティブではなく「何も考えていない人」「迂闊な人」なだけです。
しっかりと入念に事業の準備・入口を確認し、道の先が崖でないことを確認する。
全力疾走はそれからです。
この客観的な視点を持つことができると、スタート後も役立ちます。
自分の主観を消して、冷静に、第三者視点で確認や作業を行う癖をつけると、「教わったノウハウやセオリーを忠実に守ることができる」からです。
例えばセミナーなどで人から教えられたことを理解し充実に実行したつもりでも、実際は自分の感情や主観が入って解釈を捻じ曲げて実行してしまうことが多々あります。
そうなると学んだノウハウを忠実に実行することにならず、悪い意味でオリジナル、我流の手法になってしまい間違いが起こりやすくなります。
ですが、実行する前に「これって本当に正しい手順なのかな?」と確認する癖がついていれば間違いに気づけますね。
事業のスタートにしても、ノウハウ実行時にしても、「入り口を間違えていることに気が付かず突き進んで失敗する」人が多いです。
事業のスタートダッシュ時やノウハウを実行するときは必ずその前に一呼吸を置き、毎回自分を客観視する癖をつけましょう。
これを繰り返すことで、やがて実績や自分の経験則から「本当に正しい道」を感覚的に、そして短時間で判断できる一流の事業者になる事ができます。
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