中国輸入ビジネスで失敗する人に共通している3つの要因
「中国輸入」がビジネスとして確立してから、今まで多くの方が中国輸入ビジネスに参入してきました。
また昨今では副業ブームの影響もあり、参入者は年々増加しています。
ところが、中国輸入ビジネスに参入した方のうち、正確な数まではわかりませんがおそらく大多数の方がビジネスに失敗し、中国輸入ビジネスから撤退しています。
中国輸入ビジネスは比較的参入ハードルが低く、始めるのは簡単ですが継続させるのは非常に難しいビジネスです。
中国輸入ビジネスを勧めている私としては、できる限り多くの方にビジネスを継続してほしいと思っていますし、そのために可能な限りお手伝いをしています。
ですが、それでも毎年多くの人が中国輸入ビジネスにチャレンジし、そして失敗し、この業界から去っていきます。
私はこれから中国輸入ビジネスに参入してくる方たちの一助になればと、こうした失敗の原因や理由について日々分析を行っています。
そして長期間失敗していく人たちの原因や傾向を分析するうちに、中国輸入ビジネスに失敗する人達には「3つの共通点」がある事が分かりました。
中国輸入ビジネスにおいて、失敗する人の原因・要因は主に下記の3つです。
1.情報や知識が不足している
2.調子に乗る・油断する
3.思い込みで仕事をする
失敗した人たちはほぼ全員、この3つのパターンでビジネスに失敗しています。
今回は、中国輸入ビジネスで失敗する人に共通しているこれら3つの要因について解説します。
これからビジネスを始める方は、こうした失敗原因を把握し、同じ轍を踏まないよう反面教師とすることで、失敗する確率を大きく下げることができるはずです。
失敗する人の共通点1:情報や知識が不足している
どんなビジネスにも言えることですが、情報は利益を生み出すための武器であり、また利益を守る盾にもなります。
この情報や知識が不足している状態でビジネスを始めたり、最新情報の更新を怠ると攻めることも守ることもできなくなり、ビジネスに失敗する可能性が高くなります。
中国輸入ビジネスにおける情報の不足とは、主に以下の3つの情報を指します。
・販売環境に対する情報・知識の不足
・商品に対する情報・知識の不足
・ノウハウの情報・知識不足
販売環境の情報・知識不足
1つ目は「販売環境に対する情報や知識が不足している」です。
例えば中国輸入ビジネスはAmazonでの販売がメインになりますが、Amazonは規約が厳しく、またルールや規約の改定が頻繁に起こるプラットフォームです。
表面上だけ理解して販売を始めたり、情報を何カ月もアップデートせずにビジネスを続けていると、知らず知らずのうちに規約に抵触してしまうことがあります。
何度も規約違反をしたり、重大な違反をしてしまうとアカウントが凍結・閉鎖され、大きな損失を出したり、最悪中国輸入ビジネスそのものを存続させることができなくなります。
Amazonという強力なプラットフォームでビジネスをする以上、そのAmazonのルールは何があろうと絶対遵守する必要があります。
そのルールを遵守するためには、常日頃からAmazonの規約やルールの最新情報に対してアンテナを張っておき、常に正しい情報をキャッチしておかなくてはいけません。
もちろんAmazonだけではなく、各プラットフォームや市場についても同じことが言えます。
日々販売事業を取り巻く環境は変化しています。
自分が勝負する場所のルールは絶対に把握しておきましょう。
商品の情報・知識不足
2つ目は「商品に対する情報や知識が不足している」です。
商品に対する知識が不足していると、売れそうだと思って仕入れた商品がまったく売れなかったり、そもそも販売が禁止されている商品だった、なんてことがあります。
・販売禁止商品
・輸入や販売に注意が必要な商品
・売れない(人気のない)商品
売れない商品なら赤字処分や、多少時間をかけて処分すると言った損失を抑える対処もできますが、販売が禁止されている商品を仕入れてしまうと全額損失になります。
こうした商品を仕入れてしまい、大きな損害を出すことが無いよう、商品や各種法令に関する最新情報は常に把握しておきましょう。
ノウハウの情報・知識不足
3つ目は「ノウハウの不足」です。
冒頭で、「中国輸入ビジネスは年々参入者が増えている」というお話をしました。
と言うことは、今あるノウハウでビジネスをする人が増えているということです。
同じノウハウで販売する人が増えれば、必然的にそのノウハウによる販売は飽和状態になり、どんどん通用しなくなります。
例えば少し前まではOEM商品(オリジナル商品)は、作ってAmazonに出品するだけである程度売上が見込めるドル箱商品でした。
ところが一昔前ドル箱だったこのOEM製品は、ノウハウが出回り参入者が増えた結果、AmazonはOEM製品で溢れ、今ではただ作って出品しただけでは売れません。
尖った特徴などの個性を打ち出したり、スポンサープロダクトなど、今あるシステムを積極的に、効果的に利用していかないと売れません。
つまり「OEM製品のノウハウ」に、今はさらに「OEM製品をPRするノウハウ」が必要になっているのです。
このように、昨日まで通用していたノウハウが今日通用しなくなるということはもう珍しくありません。
いつまでも古いノウハウに頼らず、最新の売れるノウハウに切り替えていかないと多くのセラーと一緒に取り残されてしまいます。
情報や知識の不足によって失敗してから「そんなこと知らなかった…」と悔やんでもあとの祭りです。
情報や知識は常に最新情報にアップデートしておきましょう。
失敗する人の共通点2:調子に乗る・油断する
失敗する人に共通する要因の2つ目は「調子に乗る・油断する」です。
これは初心者よりも、中国輸入販売のスタートダッシュをうまく決めて売り上げを伸ばし始めた中級者に多く見られます。
初心者のうちは石橋を叩いて叩いて、もう一回叩いて渡るくらい慎重にビジネスを進めていたのに、ちょっとうまくいくと途端に悪い意味で大胆になる人が多いのです。
きっと誰もが最初のうちは1円でも損失を出すまいと、商品のリサーチに時間をかけ、精査したうえで仕入れていたはずです。
そしてその方法で今まで順調に売上を伸ばしてきたはずなのに、少し軌道に乗ったとたんにそれを忘れてしまうのです。
慎重にリサーチすることを忘れ、ちょっと調べて「多分売れるな」と安易に仕入れてしまいます。
長年利益を出し続けてきた上級者ならともかく、中級者がろくに精査せず仕入れた商品なんて大概売れません。
このような不良在庫を抱えてしまう程度ならまだましな方です。
中には商標や法令の確認まで適当なチェックで済ませてしまい、禁止商品やグレーゾーンの商品を仕入れてしまう人もいます。
すると仕入れた商品が税関で廃棄されて輸入できなかったり、Amazonに禁止商品を出品してアカウントを止められてしまうと言った最悪の結果を招きます。
調子に乗った挙句、大量の赤字在庫を抱えたとか、Amazonからアカウント凍結させられてビジネスから退場した、なんてパターンの中級者をこれまで何十人と見てきました。
初心者を抜け出して、売上が伸びてきた中級者にありがちなこの油断・慢心。
上手くいき始めたタイミングで大きなダメージを負うと、資金やメンタル面で再起不能な致命傷を負い、そのまま退場になることも多いのです。
売上が伸びてきたら、いったん立ち止まって初心を思い出し、今まで以上に慎重に進めていくのがビジネスを長期安定させるうえでの重要なポイントです。
失敗する人の共通点3:思い込みで仕事をする
失敗する人に共通する3つの要因は「思い込みで仕事をする」です。
先ほどの油断や慢心に近いですが、思い込みは中級者だけではなく、長期的にビジネスを継続させてきた上級者にも多く見られます。
なまじ経験が多いばかりに、新ジャンルの商品や事業に対しても十分なマーケティングやリサーチをせずに「経験上売れると思う」と根拠不十分な思い込みで進めてしまう。
例えばOEM製品を作る場合、最初に「誰に、どんな人に売るか」というターゲットやペルソナを明確にしなくてはいけません。
他にはない斬新な商品を思いついたとしても、ではそれを「どんな人に売るか」が決まらなければそれは「斬新な商品」ではなく「奇抜な商品」でしかありません。
「他にない商品」は、斬新ではなく「誰にも需要が無いから誰も作らなかった商品」かもしれないですよね。
OEMは「こんなの欲しかった!」と、多くの人に思ってもらえるような商品でなければ売れません。
どんな上級者でもマーケティング・リサーチを怠ってはいけないのです。
もし自分勝手な思い込みでニーズの無い商品を大量に生産してしまったら、もう何をどうしても売れません。
こうした思い込みを防ぐためには「第三者の意見や目線」が重要になってきます。
ところが思い込みの厄介な点は、油断と違って本人の中で「絶対大丈夫!」という確信(しかも根拠のない)で行動している点です。
もしその人に助言できる良きビジネスパートナーやメンターがいても、本人が強く大丈夫だと信じ込んでしまっていればなかなかこの考えを変えることができません。
何か重要な判断や決断をするときは本当に問題が無いかどうかを客観的に確認する、また周囲の人の意見も聞くという姿勢を忘れずに、慎重に進めていきましょう。
中国輸入ビジネスで失敗しないためには
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
これは肥後の国第9代藩主、松浦静山清山の随筆「甲子夜話」に記された一説で、プロ野球の名監督、野村克也さんの座右の銘としても知られています。
「たまたま勝つことはあっても、たまたま負けることは無い」、失敗には必ず裏に何らか原因がある、という意味です。
裏を返せばあらかじめ失敗の原因を把握し、対策を取っておけば負けは無い、という意味にも取れますね。
今回、中国輸入ビジネスにおいて失敗する3つの原因について解説しましたが、実はこの3つの原因、たった一つの対策ですべて対処できます。
それは「自己流でやらない」、ただこれだけです。
中国輸入ビジネスを始めた当初は誰もが初心者です。
そんな初心者の狭い知識や経験だけで進めてもビジネスがうまくいくはずはなく、自己流でやったほとんどの人は今回の3つの失敗いずれかでビジネスを破綻させています。
会社員と違って事業は自分のものですし、自分の思うように進めたい、という気持ちはわかりますが、自己流で上手くいく人なんてごくわずかです。
勘違いしないで欲しいのは「人の言う通りやれ」という意味ではありません。
先に輸入ビジネスを始めた先輩やメンターたち先人の様々な意見やノウハウを取り入れ、その中で最善と思われる方法で進めていけば失敗の可能性はぐっと減る、という意味です。
最後に
大事なことなので繰り返しますが、今回紹介した3つの失敗の対策は「自己流でやらない」ことです。
そのためには優秀なメンターと出会ったり、優秀な代行輸入業者と契約することが一番です。
優秀なメンターや経験豊富な代行輸入業者なら、どんな状況でもできる限り最善の方法を助言してくれるからです。
特に代行輸入業者はその名の通り、輸入のプロですので、輸入できるものやできないもの、売れそうなものや売れない物に対する知識も豊富です。
常に第三者目線で客観的にアドバイスをしてくれる、頼りになるビジネスパートナーです。
信用できる先輩やメンターが見つからない場合は、せめてきちんと信頼できる代行輸入業者を探しましょう。
代行輸入業者は数多くありますが、インターネットのHPで調べても当然良いことしか書いていないためあてになりません。
ここでも情報や知識不足、思い込みで失敗しないためにもネットの口コミを幅広く収集したり、実際代行業者を利用している人に色々聞いてみましょう。
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