Amazonアプリの確認と対策はAmazon販売で必須!
今や生活必需品となったスマートフォン。
その普及率は約94%、ほぼ1人1台持っていると言っても過言ではないでしょう。
そんなスマートフォンでおなじみのツールが「アプリ」です。
・買い物
・ゲーム
・SNS
・天気予報
・音楽
スマートフォンでできることのほとんどが、アプリで行うようになっています。
確かにウェブブラウザと比べてもサクサク快適に使えますし、
私も普段から様々なアプリを利用しています。
そんな利便性の高いアプリですが、もちろんAmazonや楽天にもアプリがあり、
普段から使っている方も多いでしょう。
ただ、私たち「中国輸入ビジネスを行う側」にとって、
Amazonアプリは単なる「買い物ツール」ではなく、
「売り手市場」としての見方ができます。
「買い物できるアプリ」としてだけではなく、
「お客様が私たちの商品を見るアプリ」とも言えるわけです。
そんなスマホアプリですが、まずは下記のニュースを見てください。
https://www.travelvoice.jp/20191127-141946
2019年度の調査ですが、2019年の時点でスマホの利用者は70%を超えています。
最新の調査を行えばきっと80%くらい、
もしかしたらそれ以上の数字になっているのではないでしょうか。
そしてAmazonアプリは現在月間アクティブユーザー数が、
買い物アプリの中ではandroid・iPhoneともに断トツの1位です。
上記のスマホの所有率とAmazonアプリのアクティブユーザー数から推測すると、
おそらくAmazon購入ユーザーの多くがAmazonアプリ経由で買い物しているはずです。
さて、Amazonで出品している方に質問です。
あなたはAmazonの出品作業をパソコンでやっていますか?
それともアプリでやっていますか?
おそらくAmazonに出品している方のほとんどが、
パソコンで作業を行っているのではないでしょうか。
スマホも昔よりも使いやすくなっているとはいえ、
やはりパソコンの作業性の高さには敵いません。
・商品説明入力
・画像加工
・Excelやパワーポイント作成
・Zipファイル使用
・出品前・出品後のチェックetc…
ほとんどの作業は、画面が大きく操作性の高いパソコンから行ったほうが
圧倒的に効率良く、早く作業ができるはずです。
つまり現在、出品者側はPCを使用し、
購入ユーザーはスマホを利用しているというギャップが起きているわけです。
出品者側がPC一辺倒でいいのか?
このような状況下で、「パソコンからの視点のみ」で出品していて、
それでいいのでしょうか。
パソコンから出品した商品ページは、スマホでも同じように表示されるのでしょうか?
また、Amazonで商品が上位表示されるかどうかの重要な要素、
「AmazonSEO」はブラウザとアプリで同じなのでしょうか。
もしかしたらブラウザ版Amazonとアプリ版Amazonでは、
SEOや表示ルールが違うかもしれません。
もしそうだとしたら、パソコン側からの視点のみでは
スマホユーザーに正しく商品の表示がされていなかったり、
魅力が正しく伝わっていないかもしれません。
そうなると、スマホ利用者が70%以上にもなる現在において、
70%もの大多数のユーザーをスルーし、
30%以下の少数派のお客様に対してのみ訴求や対策を行っていることになります。
これは非常にもったいない状況です。
ですが、逆を言えば今までアプリユーザーに目を向けてこなかった方は、
これからきちんとアプリ対策も行うことで
お客様の数が格段に増える可能性があるわけです。
ちょっとワクワクしてくる展開になりましたね。
ではそのあたりが実際どうなっているのか見てみましょう。
Amazonアプリの見え方の違い
スマホにAmazonアプリをインストールすると、
chromeなどのウェブブラウザからAmazonにアクセスしても
アプリにリダイレクトされるようになります。
アプリインストール前にブラウザで見ていたAmazonの画面と、
アプリインストール後のAmazonの画面は明らかに異なります。
この状態で、出品者として最初に気になるのが表示順位です。
例えばパソコン版Amazonでは自分の商品が1番目に表示されていたのに、
アプリ版Amazonでは5番目だった…なんてことが起きたら大きな問題ですね。
結論を言うと、1~2個順位が変わってはいたものの、
そこまで大きく変動した様子はありませんでした。
つまり表示順位に影響するSEO自体は、
ブラウザもアプリもほぼ変わらないということです。
じゃあ一安心…とは残念ながらなりません。
順位自体に大きな変動はなかったものの、商品の表示件数が大きく違っていました。
一度に表示される商品数がパソコンのブラウザでは48件、
スマホのアプリでは14件と、スマホではブラウザの1/4程度しか商品が表示されません。
スポンサープロダクトもパソコンが8件、アプリが5件と減っています。
スマホの機種やパソコンの設定次第でこの数字は多少変動しますが、
「パソコンよりスマホのほうが表示件数が少ない」のは間違いありません。
ということは、自分の商品の表示順位が「上位」では
安心できなくなっていることを表しています。
例えば自分の商品が14番目以内に表示されていない場合、
アプリ版では1ページ目ではなく「次のページ(2ページ目)」に
飛ばされてしまうわけです。
ウェブサイトでもそうですが、
検索結果で1ページ目に出てくるか2ページ目に出てくるかでは
アクセス数がけた違いに変わります。
当然Amazonでも自分の商品が1ページ目にあるか2ページ目にあるかでは、
売上も大きく変わってくるでしょう。
つまり今やセラーの競争は「48位以内」ではなく
「14位以内争い」とかなりシビアなものになっているのです。
今までスマホユーザーを意識してこなかったセラーは、
このような競争があることを知らなかったために売上を落としていたかもしれません。
具体的なスマホ対策とは?
では、スマホアプリ・スマホユーザー対策とは、具体的に何をすればいいのか。
スマホユーザー向けにしたいからと言って、
画面が小さく作業しにくいスマホから出品する必要はありません。
出品作業や編集作業等は今まで通りパソコンから行って構いません。
パソコンから出品する場合でも、「スマホユーザーを意識する」だけで、
スマホユーザーに対して商品を強力にアピールすることが可能です。
例えば、Amazonアプリを入れていない状態で
スマホのGoogle chromeからAmazonにアクセスすると、
商品紹介コンテンツ(A+)が先に来ます。
一方でAmazonアプリをインストールして表示すると上記のように
「商品画像⇒価格⇒仕様⇒商品紹介コンテンツ(A+)」と
大幅に表示の順番が変わります。
パソコンと同じような表示の順番ですが、
個人的にはパソコンよりも見やすいと感じました。
検索結果もそうですが、
商品ページの順番もほぼパソコンと同じように作られています。
そのため、スマホ対策というよりはパソコンとスマホが
連動表示されていることを理解し、コンテンツを作っていく必要があります。
それを踏まえたうえでスマホ用の対策として、
パソコンよりも画面が小さく細かい部分が見えにくいスマホのために
商品画像の見せ方を工夫する必要があります。
多くのユーザーは、商品画像を大体1~2秒、
長い人でも3秒程度見て「買う・買わない」の判断をするそうです。
言われてみれば自分たちも商品を買う際、
数十秒も1分も商品画像を見ることはあまりありませんね。
まずはサムネイルの商品画像や商品ページの画像で、
ユーザーにほんの一瞬見ただけで「欲しい」と思わせなければ、
商品ページや商品説明にすらたどり着いてもらえません。
要は「お客様が自分の商品画像から商品説明まですべてじっくり
隅から隅まで目を通してくれる」とは思わないほうが良いということです。
スマホではこの傾向がより顕著になるため、
スマホユーザーへ訴求するのであれば
やはり商品画像の重要性が非常に高いと言えるでしょう。
具体的な方法としては、「商品だけ」の画像では訴求力が弱いため、
できれば画像に文字などを入れてその商品の強み、
差別化である「ストロングポイント」を入れたいところです。
特にアプリでは商品説明の前に購入ボタンがあるため、
できれば画像だけで商品の性能や内容、魅力がすべて伝わるようにしたいですね。
ですが、スマホの小さい画面で商品画像に細かい文字を入れてもうまく伝わりません。
スマホユーザーが小さな画面で商品を見ることを想定し、
「画像に文字を入れる際は、大きく簡潔な文字を入れる」ことを意識しましょう。
ちなみにバリエーションがある商品の場合、
バリエーションのサムネイルがパソコンよりも割合的に大きくなっていました。
ここはパソコンよりも見やすくなっている点です。
他にも、動画広告は画面に占める動画の範囲や周りの幅が狭く、
すっきりしていてかなり見やすくなっています。
若いスマホ世代のユーザーは、相対的に文字や写真よりも
動画の方が馴染みやすいかもしれません。
そういうことも想定し、今後は動画広告に力を入れていくというのも一つの施策です。
いずれにしても「スマホから見られている」という点は、
今後出品する際に必ず意識しておくようにしましょう。
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