2020年の備忘録:コロナ禍で売れた物と毎年年末にやっておくべきこと3つ
2020年は新型コロナウイルスによってオリンピック延期、緊急事態宣言、自粛要請、テレワークの推進などなど…私を含め、すべての人にとって激動の年となりましたね。
2021年も数か月過ぎたところですが、今回は去年2020年を振り返って売れた物を思い返してみようと思います。
また、今年2021年の年末にバタバタしなくていいように備忘録として「年末にやるべきこと」を3つ書き残します。
「今更2020年の話か…」とか「年末には気が早い」、なんて言われそうですが、どちらも2021年の販売方針や年末の仕事の参考になると思いますので、ぜひ読んでみてください。
2020年はおそらく皆さんにとって、ここ十数年で最も特別な年になったのではないでしょうか。
当然私たち中国輸入ビジネスに取り組んでいる者にとっても特別な年でした。
特に2020年は副業解禁や働き方改革で中国輸入ビジネスを始めた人も多く、そうした人にとっては非常に難しいかじ取りを強いられた一年だったと思います。
2020年の中国輸入、というより通販業界全体はテレワークを実施する企業の増加、外出自粛のステイホームの影響で非常に好調でした。
2021年もコロナのワクチンがまだどうなるかすらわかりません。
そのため、自宅にいながら商品を購入できる通販業界と中国輸入ビジネスは、2021年も引き続き好調に推移すると思われます。
少なくとも一気に需要が落ちるということはないでしょう。
2020年はこんなものが売れました
株式会社インテージ様の情報サイトの記事で、中国輸入事業者として非常に興味深いデータを見つけました。
https://www.intage.co.jp/gallery/2020ranking/
日用品限定ですが、「2020年に売れた物ランキング」です。
・1位 マスク
・2位 殺菌消毒剤
・3位 体温計
・4位 うがい薬
・5位 濡れティッシュ
・6位 玩具メーカー菓子
皆さんも何となく結果は分かっていたと思いますが、やはりマスクが前年比400%超え(例年の4倍以上)と絶好調でした。
どんな高値でも、あればあるだけ売れた時期とかありましたからね…
個人的には前年比500%~600%以上売れてもおかしくないと思ったのですが、入荷しない時期もあったのでこんなものなのでしょう。
やはりコロナに関連する商品が売れに売れた一年となりました。
このデータから読み取れる情報
「去年はマスク不足だったけど、今年は安定供給しているしこんなデータ、中国輸入のヒントにならないんじゃ…」
なんて思うかもしれません。
確かにこのデータ自体はもう意味がありません。
ですがこのデータから、2021年後半に向けて売れる物を予測するヒントや考え方を得ることはできます。
こうしたデータには「そのまま得るデータ」と「データから読み取れるヒント」があります。
「2020年はマスクが売れた」は「そのまま得るデータ」なので時間が経った今、あまり意味がありません。
一方で「データから読み取れるヒント」は、今後2021年後半戦のヒントになる情報を得られる可能性があります。
ライバルがひしめき合う中国輸入において成功するには、こうした記事から如何にヒントを得て先を行くかが重要になってきます
例えば2020年はコロナのせいで、マスクや消毒液の需要が増えたために価格が高騰し、高額転売されました。
高額転売の是非はともかく、実際に高額転売で莫大な利益を出した人がいるわけです。
そうした方はコロナの初期のニュースを見て、他の人よりも一歩先の連想ができていたのでしょう。
「中国で謎の伝染病が発生した…?」
「マスクの需要が上がるんじゃ…」
「じゃあ今のうちに仕入れておこう」
こんな感じだったのではないでしょうか。
私は高額転売を推奨しているわけではありませんが、高額転売を成功させた人たちの「思考」「勘」、「嗅覚」といった物は参考にするべきだと思います。
物販ではこうした「先を読む力」、「他の人がなかなか持てない思考方法」が重要になってきます。
例えば「マスクが足りない」という、誰もが知っている2次情報でマスクを仕入れた方は、思うような利益を得られなかったはずです。
中には販売規制や値下がりで、儲けどころか負債を抱えてしまった人もいるでしょう。
このように物販では「みんなが知ってから行動しても遅い」のです。
物販でも「靴磨きの少年」が重要!
この情報の伝達と行動(物販で言う仕入れ)の関係性を示すのに面白い例えがあります。
物販ではなく株・投資の用語になりますが、「靴磨きの少年」という格言があるんです。(「知ったらしまい」とも言います)
これはある程度一般の方まで情報が広がってしまったら、その時点でその銘柄(物販で言う商品)は終わり、という意味です。
金融情報に疎い靴磨きの少年までその話をしているようなら全員が知っている、つまりその時点でその情報に価値はなく、その情報を頼りに何かをやるのは遅いというわけです。
ビットコインがいい例です。
ビットコインは誰も存在すら知らなかった頃、なんと1ビットコイン0.07円で買えました。
その後仮想通貨ブームが起き、猫も杓子もビットコインと騒ぎ出したころビットコインは1ビットコインが100万にも200万になりましたね。
この時点でビットコインを買い始めた人は、株や為替以上に荒い相場に揉まれて損失を出した人も多かったはずです。
ですが最初、ビットコインが見向きもされなかった0.07円の頃に例えば700円分のビットコイン(1万ビットコイン)を買った人は、おそらく天文学的な数字の利益を出しているはずです。
話が逸れましたが、要は「マスクが足りない!」とみんなが騒ぎ出してからマスクを仕入れようとしている人は、ビジネスにおける行動が圧倒的に遅いのです。
物販で売れる商品を見つけるコツは、「わずかな情報から連想し、先を読んで仕入れる」ことです。
2021年後半戦で稼ぐためにも、今現在も様々なニュースや情報にアンテナを張り、敏感になっておきましょう。
またどんなわずかな情報でもその情報から思考を広げて、仕入れに繋がらないかどうかを常に考える癖をつけましょう。
2021年の年末年始にやっておくべき3つの事
唐突に話は変わりますが、2020年の備忘録、まとめと言うことで年末にやっておくべきことも紹介しておきます。
年末年始はバタバタしてついついやるべきこと、やらなくてはいけないことが抜けがちです。
年が切り替わってからもリカバリーできるものならいいのですが、中にはやっておかないとスムーズに翌年の仕事に移れなかったり、非常に面倒になることもあります。
書類、データ類の整理・管理
ビジネスと言えど、年末年始に「大掃除」をするのは変わりません。
ただしここで言う整理は倉庫や事務所の不要な書類や物を捨てたり、整理したりはもちろん、パソコンやサイト内のデータ類の整理なども含みます。
物と違ってデータは不要な物が積みあがっても気づきにくく、それでいて仕事には確実に支障が出ます。
年末年始はこうした不要な物やデータをゆっくりとチェックするいい機会ですので、必ず掃除は行っておきましょう。
それらが一通り終わったら、翌年のビジネスに向けて仕事のスケジュール整理もしておきましょう。
事業計画といった具体的な物であれば望ましいですが、個人であれば「目標」とか「抱負」程度でも構いません。
ざっくりとしたスケジュールでも、立てておくことで不思議なことにある程度その通りに予定が進行するからです。
こうした作業は年末年始にやらないと意味がありませんし、時間も取れないので必ずやっておきましょう。
商品ページや広告のメンテナンスチェック
商品ページや広告といった、普段何気なく作っているものも時間のある時に一度しっかりと確認しておきましょう。
完璧だと思える商品ページも、しっかり確認すると間違いや不足している部分などがあるかもしれません。
特に画像の修正や撮り直しは普段なかなかできませんよね。
納得いかない写真でも「まあ、これでも売れているし…いいか」とスルーしがちですが、年末年始などにしっかり撮り直ししておきましょう。
年明けはユーザーの購入意欲が上がるタイミングなので、ひょっとしたら写真の差し替えによって翌年売り上げが一気に上がるかもしれません。
細かいメンテナンスも売上の底上げをするのに重要な作業です。
普段できない時間をかけたリサーチ
リサーチは普段もやっていると思いますが、年末年始はいつもより余裕を持って時間をかけたリサーチができます。
普段は単純に「売れるかどうか」でリサーチをしていると思いますが、時間のある時はもう少し遊び心を持った、「情報収集を兼ねたリサーチ」が可能です。
今まで扱っていなかった新しいジャンルの商品を開拓しても良いですし、オリジナル商品のヒントを探してもいいでしょう。
年末年始は自分以外のセラーが販売している商品も活発ですし、新しい商品や珍しい商品も色々と売られているので、情報収集には最適です。
たまには単純に売れるかどうか、という目線ではなく広い目線でのリサーチもしておくべきです。
確定申告と利益計算
年末年始と言えば確定申告の準備です。
中国輸入に限らず、すべての事業で重要なのがこの確定申告です。
確定申告は毎年2月~3月に申告しますので、時間の取れる年末年始に、ある程度書類などをまとめておきましょう。
確定申告は必ずやる!
確定申告は細かい数字や計算をしたり資料の確認をしなくてはならず、非常に面倒な作業です。
副業や規模の小さなセラーの方の中には「面倒だからやらなくてもいいや」と考える人もいるかもしれません。
ですが、確定申告をしない、つまりビジネスで得た利益を申告しないというのはいわゆる「脱税」です。
もちろん利益が出ていないならやる必要はありません。(副業なら年20万円以上の利益があれば確定申告が必要です)
ですが多くの人にとって、絶対やらなくてはならない作業です。
確定申告の利益計算
毎月しっかりと利益計算をしている方は、この確定申告もある程度簡単にまとめられます。
こまめに計算していない人にとっては地獄のような辛い作業になりますが、先述したように絶対やる必要がある作業なので頑張りましょう。
この確定申告などの事務作業は、仕入れと違ってやっても1円にもならないのでモチベーションが上がらないかもしれませんが、これも大事な仕事です。
正確に利益計算をしないと「余分な税金を払ってしまう」「払わなければいけない税金をごまかしてしまう」という可能性もあります。
計算は法人か個人事業主か、また個人事業主なら青色申告や白色申告かでどこまで細かくやるかも変わってきます。
一番簡単な白色申告であれば、ある程度ざっくりと原価ごとの計算ができていればOKです。
特に中国輸入は輸入のタイミングや他の商品の兼ね合いで国際送料が変わることもあり、なかなか正確に出すのは大変です。
なので、大きな変動が無い限りは最初に計算した原価で計算してしまってもいいでしょう。
もちろん経費の確認と計算も忘れずに。(経費を漏らすと余計な税金を支払う羽目になります)
年末年始はこうした細かい作業などをやるのに最適な時期です。
「2~3月の申告までまだ時間があるから」なんてのんびりしていると、1月に日常業務に追われ、気が付いたら申告期限が迫っていた…なんて可能性もあります。
残念ながらビジネスをやっていると、年末年始をゆっくり過ごす…というのは難しいです。
年末年始の時間をどう有効に使うかで、翌年のビジネスがスムーズにいくかどうかが決まるからです。
2021年も数カ月経ちました。
このまま業務に追われているうちに、おそらくあっという間に年末年始が来るでしょう。
10月くらいになったら、この記事に書かれている内容を思い出してもらって、ちょっとずつ意識してもらいながら事業を進めて行ってもらえればと思います。
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