売上の計算式と、儲かるために必要な在庫のお話
中国輸入に限らず、ビジネスすべては「利益の追求」が目的で、俗な言い方をすれば、「儲けるためにビジネスを展開」しています。
これは個人事業主も大企業も関係なく、すべてのビジネスに共通しているものです。
「社会貢献」や「福祉活動」といった綺麗な言葉を並べる企業も例外ではありません。
そもそも企業は利益を出し、税金を納めること自体が社会貢献ですし、福祉活動するためには企業が利益を出して健全な経営活動ができていなければ不可能です。
「儲けたい」というとちょっといやらしい言い方になるかもしれませんが、ビジネスに携わる者としてはおかしいことでもなんでもなく、ごく当たり前のことです。
これから中国輸入ビジネスを始める人、現在すでに始めている方もきっと「儲けるため」にやっているはずです。
もちろん儲けるためには様々な事を知らなくてはいけませんが、逆に様々な事を知ってしまったせいで「儲けるための重要な基本」を忘れたりもします。
今回は少し基本に立ち返って「儲けるために必要な計算式」や「在庫」についてお話ししたいと思います。
売り上げの計算式
まず在庫のお話の前に物販の基本、「売上の計算式」について簡単に解説します。
売上は「来客数×購買率×客単価」で算出できます。
例えば「100人のお客様が来店し、そのうち10人(1割)の方が2,000円の商品を買った」場合、以下の計算式になります。
「100(人)×0.1(10%)×2,000円=売上20,000円」
この計算式からわかるように、売上を決める要素は基本たった3つだけで、この中のどれかの数字が改善すれば売り上げも大きくなります。
つまり売上を上げたいなら「来客数」「購買率」「客単価」いずれかを改善すればいいのです。
中国輸入でこの3つの数字を改善する方法は沢山あります。
・大量発注して原価を下げる
・プロダクト広告を出して集客する
・独占販売できる商品を探す
・OEMなどでオリジナル商品を開発する
このすべてが先ほどの「来客数」「購買率」「客単価」のいずれかの改善につながります。
どの改善も決して間違いではなく、うまくいけば売上はアップし、利益(儲け)につながります。
負の対策スパイラルにハマったらいったん落ち着いて考えてみる
ところが、先ほどの施策すべてが必ずうまくいくとも限りません。
やってみないと分からないことも多く、最初に試した施策がうまくいかないこともあるでしょう。
そんな時、多くの人は慌ててそのほかの施策や工夫を何度も繰り返し、それでも売上が伸びないのでさらに別の施策を…と「負の対策スパイラル」に入ってしまいます。
確かにいろいろな施策を試してみるのは間違いではありませんが、決して効率の良い方法とは言えません。
特に資金力のないセラーは時間と予算の関係上、あれもこれもと試してみるわけにはいかないでしょう。
もし、売上が伸びずに困った時、いくつか施策を打ってもダメだったら「もっと根本的な点を見直してみる」のも一つの方法です。
基本的な施策に立ち返ってみる
何が原因で、何を試せば売り上げが改善するのかは、個人個人で状況も違うため一概には言えません。
確かに購買率や客単価の改善も重要で、売り上げを決める大きな要因の一つです。
ですが、もっとそれ以前の基本的な部分の確認は行ったでしょうか。
それは「在庫」です。
在庫が足りない、少ないという致命的な問題に気付かないまま、他に問題があると思い込んで無駄な対策を練っている方も少なくありません。
いくら来客があっても、お客さんが欲しがっても、どんなに利益率の良い商品でも商品それが売り切れていれば売上にはつながりません。
在庫切れは単純に売り上げが増えないだけではありません。
・お客様が他のお店に流れてしまう
・Amazonではランキングが下がる
・広告の意味が薄くなる
このように山のようにデメリットがあります。
売上が伸びなくなってきたら、まず過去の売上データを確認し、1年を通して何度も在庫切れを起こしている商品がないかどうかをチェックしましょう。
在庫のチェックを見直すだけで売上が大きく改善することも多々あります。
簡単で費用がかからない上に効果の大きい施策なので、できれば色々な改善に着手する前に、在庫のチェックを行うと効果的です。
最後に
売上を伸ばすためには、まず十分な在庫を持つことです。
ただし在庫を積み上げすぎると不良在庫化したり、保管料がかかってキャッシュフローに影響を与える場合があります。
最初のうちは「適正在庫」がわからないと思いますので、少し多いくらいの在庫を持ち、仕入れを繰り返して徐々に精度を上げていきましょう。
在庫さえ完璧にコントロールできていれば、あとは広告やセール時の集客効果がもっともっと生きてくるはずです。
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