おいしい?厳しい?中国輸入ビジネスの光と影を本音で語る
皆さんは中国輸入ビジネスにどんなイメージをお持ちでしょうか?
「難しそう」「楽そう」「リサーチが大変そう」「儲かりそう」「偽物が多そう」「めんどくさそう」「儲からなさそう」などなど、人によって様々なイメージを持っていると思います。
筆者も中国輸入ビジネスで生計を立てている身ですし、「どう頑張っても儲からない」ということは絶対にありません。(儲かる、の額にもよりますが)
特に1つ売れる商品を見つけてしまいさえすれば、継続仕入れと継続販売のルーティンを繰り返すだけでずっと利益を出し続けることができる点は大きな魅力です。
国内物販やせどりだと常に新しい商品を探さなくてはいけませんが、中国輸入はその点は比較的楽な点と言えるでしょう。
中国輸入ビジネスの一つのゴールは、このように売れる商品を見つけて継続販売し、手間を少なくして利益を得ることにあります。
実際中国輸入をしている方や、これからやろうとしている方は、この継続・安定販売をゴールにしている方も多いでしょう。
ですが中国輸入ビジネスはこのようなおいしい話ばかりではありません。
「1つ売れる商品を見つける」なんて簡単に書きましたが、これがかなり大変で知識や根気はもちろん、時には運も味方につける必要があります。
ビジネスの理想や将来的な展望といった「遠くの美しい景色」だけを見て中国輸入を始め、目の前の地味な作業に躓いてしまう人も少なくありません。
筆者を含め、中国輸入ビジネスを推奨する側としてはどうしても「簡単」「儲かる」といった「光」の部分を前面に押し出すことが多くなります。
ですがいつものようにこういった光の部分だけを書くと、中国輸入ビジネスの正しい姿や本質が見えなくなってしまいます。
筆者としてはこれから中国輸入ビジネスを始める方には、中国輸入ビジネスの良い所も悪い所も含め、正しい姿を知ってから取り組んでもらいたいと思います。
世の中のすべてのビジネスにはメリットもデメリットもあります。
大事なのは正しい姿、本質を知って自分に合ったビジネスを選び、ビジネスの形に合わせて戦略を練ることです。
ということで今回は、「中国輸入ビジネスの光と影の本音」と題して中国輸入ビジネスの良い所と悪い所、「現実」をはっきり解説します。
中国輸入のデメリット
最初に中国輸入のデメリットから紹介します。
1.薄利多売モデルになることが多い
2.在庫調整が難しい
3.商品のクオリティに当たりはずれがある
薄利多売モデルになることが多い
中国輸入ビジネスは原価が安いため仕入れ資金が少なくて済み、利益率が高いのが特徴です。
ですが仕入れが安いということは当然販売価格もそこまで高くはならないため、小さな利益をコツコツと積み重ね、地道な販売を続けていくことになります。
中国輸入ビジネスはこのような「安く仕入れて安く売る」という「薄利多売」になるケースがほとんどです。
例えば2,000円で仕入れて純利益が500円出る、利益率25%の商品を売った場合、10個売ったら5,000円、100個売ったら50,000円の利益です。
この商品だけで月収30万円目指すためには1月で600個も販売しなくてはいけません。
自己配送だったら、1日平均約20個の商品を梱包して出荷しなくてはいけません。
これにリサーチや輸入手続きといった付帯業務を加えたら、ほぼ1日中、そして30日間働きっぱなしになってしまいますね。
もちろんそうならないよう一般的にはAmazonFBAなどの外注サービスを使うわけですが。
いずれにしても「たくさん売るビジネスモデル」になることがほとんど、という点は覚えておきましょう。
在庫調整が難しい
たくさん売るということは、たくさん仕入れなくてはいけません。
売れてるときは仕入れた分だけ出ていきますので特に問題はありませんが、売れなくなると途端に不良在庫がスペースを圧迫し始めキャッシュフローも厳しくなります。
そうならないようしっかりリサーチして仕入れるわけですが、ライバルが増えたりといった不確定要素まではリサーチできません。
中国輸入ビジネスは多額の資金が不要で、参入しやすく、万人受けする商品を仕入れるというモデルからおいしい商品はあっという間にライバルが参入してきます。
ネームバリューのあるブランド品と違って安くすれば即売れるというものでもないため、ひたすら売れるタイミングが来るまで在庫の山に苦しむことになります。
商品のクオリティに当たりはずれがある
近年では中国製品も技術が向上し、全体的に商品の品質も格段に良くなってきましたが、それでもまだまだ品質の低いショップは多いです。
品質問題は中国輸入ビジネスでは切っても切り離せない問題です。
自分が現地に行ったり、社員を現地に派遣して金型や管理、検品等までしっかり管理できればいいのですが、企業でもない限りそれは無理ですよね。
なので、こちらができることは仕入れ段階で気を付ける、という方法しかありません。
ですがサンプル品だけちゃんとしたものを送ってきて、ロット注文でとんでもないものを納入するショップなんかもあります。
品質に関しては入念な下調べや問い合わせで、低クオリティ商品に当たる確率をある程度下げることはできます。
ですがそれでも最終的には「仕入れてみないと分からない」という結論になります。
中国輸入の問題点はこの3つです。
ですがこれらはどれも解決法や対処法があり、なんとでもなりますし、実際筆者を含め多くのセラーが乗り越えています。
中国輸入のメリット
デメリットがかなり厳しく感じられた人も多いと思いますが、中国輸入はデメリットだけではありません。
むしろ相対的に見ればメリットの方が大きいですし、そうでなければ筆者もほかのセラーもやっていません。
そんな中国輸入のメリットです。
1.利益率が高く儲かる
2.自分だけの商品で勝負ができる
3.オリジナル商品が育っていく過程が楽しい
利益率が高く儲かる
まず何より「儲かる」という点についてはしっかりと伝えたいと思います。
中国輸入ビジネスはリサーチさえしっかり行って仕入れれば、利益率が50%を超える商品も珍しくありません。
しかもそんな商品を継続的に仕入れて販売できるって…考えただけでもワクワクしますよね。
自分だけの商品で勝負ができる
しっかりと利益を出して、経験と知識を増やしていけばオリジナル商品を製造して販売することも可能です。
既製品に自分のロゴをつけるだけでも立派なオリジナルですし、今ある製品の欠点を解消するアレンジを加えて完全オリジナルとして販売してもいいでしょう。
「物を右から左に動かす」感覚の転売と違って、オリジナル商品は「アイディアを世に出す」「ブランドを育てる」という感覚があって非常に楽しいビジネスです。
もちろん楽しいだけではなく、しっかりブランディングすれば大きな利益が出ますし、ライバルもいないので競合することもありません。
オリジナル商品が育っていく過程が楽しい
オリジナル商品は自分のアイディアの結晶、「我が子」ともいえるべき存在です。
商品が売れたときはもちろん、良いレビューや☆5をもらえた時の感動と楽しさは通常の転売では味わえない、中国輸入ビジネス商品ならではだと思います。
既製品を転売してもらえる評価は、あくまでも商品を開発したメーカーに対する評価であって、セラー自身の評価ではありません。
ですがオリジナル商品は紛れもなく自分の評価です。
この3つが中国輸入のメリットです。
しかもこの3つは良いサイクルに入るとぐるぐる循環します。
1.商品が売れて儲かる
2.儲かった利益でオリジナル商品を開発
3.オリジナル商品が売れる
4.また儲かる
1度このサイクルに入れば、よほどのことがない限り事業は長期間安定するでしょう。
そうして次のオリジナル商品開発をする余裕も出てきて、さらにビジネスチャンスが広がります。
中国輸入は「フィットネスジム」と考えよう
筆者は中国輸入を「フィットネスジム」のようなものだと思っています。
例えばフィットネスジムに通い始めた時点では体力はついていないので、長時間運動はできませんし重いものも持てませんよね。
それでも地道に通い続けているうちにだんだん長時間動けるようにもなりますし、重いものも持てるようになります。
中国輸入ビジネスも、最初は思った通りの結果が出ない辛い期間が必ずあります。
ですが、苦しんだ時期の経験や知識はきちんと身に付き、やがてその積み重ねが継続的なビジネスの成功へと繋がっていきます。
中国輸入ビジネスは筆者を含め多くの人が成功している、いわば「成功実績」のあるビジネスです。
その成功は努力の先に必ずありますので、信じて突き進みましょう。
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