中国輸入において、商品をたくさん販売するために最も貴重で重要なもの、それが「商品レビュー」です。

商品を購入したユーザーがその商品に対して良い点・悪い点を評価し、他のお客様の参考となるコメントを残せる機能です。

商品レビューは商品を販売したセラーに対し、購入ユーザーが★1（悪い）～★5（良い）までの5段階で評価し、さらにコメントを残すことができます。

入力された評価とコメントは商品ページに記載され、他のユーザーからいつでも見られる状態になります。

他のユーザーはこの評価を参考に商品を購入するかどうかを決めることが多く、当然高評価の星や良いレビューが多ければ多いほど他のユーザーの購入意欲を後押しします。

ユーザーの心理としてステマなどのビジネスの臭いがするレビューサイトの情報よりも、商品レビューのような自分たちに近い他の購入ユーザーが書いた評価を信用するからです。

逆に低評価と悪いレビューが多ければ、どんなに欲しいと思っている方でも購入意欲を削がれてしまうでしょう。

商品レビューの評価内容は、商品の売り上げを左右する重要な要素と言えます。

もちろん色々な考え方の方がいるので、100人に販売して100人から★5をもらうことはほぼ不可能です。

ですが出品者としてはできる限り商品に対する良い評価とコメントをもらって、売り上げアップにつなげていきたいところですね。

ところがAmazonは商品レビューがもらいにくいシステムになっており、何十個販売してもなかなか商品レビューがもらえません。

今回紹介するのはそんな重要な商品レビューをもらいやすくするための「早期レビュー取得プログラム」です。

うまく使って商品のイメージを上げて行きましょう。

Amazonでは当然レビュー評価の高い、品質の良い商品はAmazon内で露出が上がりさらに売り上げが伸びます。

一方でレビュー評価の低い、品質の悪い商品は露出が減って売り上げがどんどん下がるようになっています。

この仕組みは「評判の良い優良な商品が常に前面に出てくる」ようにするためのAmazonのシステムです。

これが繰り返されることでAmazonの商品群全体の健全化が進み、Amazon全体の商品品質が上がっていくわけです。

そのためAmazonでは「良い商品と悪い商品を分ける仕組み」をいくつも行っており、その一つが今回解説している評価レビュー制度です。

そのため、評価レビューの高い商品、つまり良い商品ほど「レビュー評価順」などでAmazonによって優遇され、ユーザーの目に留まりやすくなります。

ところがこの「レビューの評価一つで売り上げが大きく変わる」という点から、不正行為を行って不正に良い評価を得ようとするセラーが出てきました。

簡単に説明すると、第三者にお金を払って自分の商品を購入してもらい、良い評価を入れてもらう、いわゆる「サクラレビュー」です。

こうしたサクラレビューを行っている出品者の商品にはいくつか共通点が見られます。

1. 日本語がおかしい
2. 短期間で大量の★5や★4のレビューが入っている

1は中国人セラーの商品に多いのですが、おそらく友人に依頼してレビューを書いてもらっているのだと思います。

「私はこの製品を歓迎する」といった、日本人から見て「ん？」と思うようなコメントのレビューが多かったら怪しいとみていいでしょう。

2はお金払って高評価を入れてもらうよう依頼しているので、販売期間や販売数が少ないにもかかわらず不自然なほどの高評価レビューが入ります。

そもそも100％評価がもらえるフリマアプリや、７割ほど評価がもらえるヤフオクと比べてAmazonでは商品を売っても評価がもらえる確率はごくわずかです。

感覚的には100件販売して1件の商品レビューをもらえるかどうかです。

にもかかわらず短期間で多くの評価が入っている商品は怪しいとみていいでしょう。

こうしたサクラレビュー商品は、商品自体の良し悪しにかかわらず良い評価とコメントが付けられていますので、購入者側からしたら何の参考にもなりません。

ただセラー側からの視点で考えると、最初の評価レビューで★1と辛辣なコメントが入ろうものなら、その後の販売は絶望的ですよね。

となればやらせをしてでも★5レビューを書いてもらおう、という気持ち自体は理解できなくもありません。

ですが金銭や商品を受け取ってやらせレビューを書く行為は、依頼した側も依頼された側もAmazonの規約違反になります。

サクラレビュー商品は購入ユーザーにとっても不親切で、健全化を目指すAmazonにとっても良いことは無いため、Amazon側も常に監視の目を光らせています。

もしサクラレビュー行為がAmazonにバレてしまうと、アカウントが閉鎖されるなどの厳しいペナルティを受ける可能性があります。

ですがいくらAmazonがペナルティなどの対策を行っても、サクラ側は再度アカウントを取り直してすぐにまた復活し、同じ行為を行うためきりがありません。

やらせレビューをしているセラーからしたら、やらせレビューが成功すれば商品が爆発的に売れるわけですし、やめる理由がないですよね。

そんな厄介なサクラレビュー問題を解決するための仕組みが今回解説する「早期レビュー取得プログラム」です。

このプログラムをざっくり解説すると、「セラーの指定した商品を購入してくれた人の中からAmazonが公式に商品レビューを依頼する」というものです。

Amazonから正式な依頼を受けてレビューを書いたユーザーには、AmazonからAmazonギフト券がもらえる仕組みです。

今までも出品者からメッセージで「商品レビューを書いていただけませんか？」というお願いはできました。

ですがセラーからのはあくまでもお願いであって、購入したユーザーにレビューを書くメリットは何一つなく、お願いしてもレビューを書いてくれるユーザーはわずかでした。

しかし早期レビュー取得プログラムはAmazonから正式に報酬が出るため、ユーザーにも書くメリットがあり、書いてもらえる可能性がぐっと上がります。

セラー側もわざわざAmazonから睨まれるリスクを負って外部の人にやらせレビューを書いてもらわなくても、堂々とレビューをお願いできるのです。

しかもやらせではなく純粋な評価のお願いなので、良い商品は良い評価をもらえ、そうでもない商品はそれなりの評価を、つまり「信頼性の高い評価とコメント」をもらえます。

・セラーは品質に自信のある看板商品のレビューを依頼することで良い評価をもらえる
・Amazonは信頼性の高いレビューが増えることでサイトの健全性が向上する
・ユーザーは信頼性の高いレビューが増えて商品購入の参考にできる

セラーもAmazonも、そして参考にするユーザーにとってもWIN-WINな仕組みがこの早期レビュー取得プログラムです。

では実際に早期レビュープログラムをやってみましょう。

1.セラーセントラルの広告タブ「早期レビュー取得プログラムを選択」

2.「プログラムに登録する」をクリックし対象商品のSKUを入力

3. 料金を確認して登録

これでレビュー依頼は完了しますので、あとはユーザーがレビューを入れてくれるのを待つだけです。

早期レビュープログラムには以下のメリットがあります。

・レビューが入りやすい
・レビューが入るまで支払いが発生しない（無駄な経費が発生しない）
・報酬をもらって書いてくれる人は好意的な評価や意見をくれる方が多い
・しっかりとした具体的な意見を書いてくれる人が多い

こうしたメリットがある事から、商品の販売を開始したらできるだけ早く早期レビュー取得プログラムを利用するのがおすすめです。

とはいえ販売個数が少ない商品はAmazonから依頼をかける数も少なくなり、早期レビュー取得プログラムを利用してもなかなかレビューを書いてもらえません。

タイミングが難しいですができるだけ販売個数の多い、それでいて商品の品質に絶対の自信がある看板商品をレビュー依頼対象に選定しましょう。

なお早期レビュー取得プログラムはあくまでも「レビューを依頼するシステム」であって、「良いレビューを書いてもらう」ものではありません。

品質の低い商品で依頼をかけてしまうと、当然★1の星評価と辛辣なレビューコメントをもらってしまう可能性があります。

適当に利用するのではなく、しっかりと商品ごとに利用する・利用しないを選択し、良いレビューをもらえる努力と工夫を行ってうまく活用しましょう。