ビジネスを始めたら「既存の人間関係が変わる覚悟」を持て!
みなさんは、ビジネスを始める前に「目標」は立てているでしょうか。
もし目標を立てずに漠然とビジネスを行おうとしているなら、
まずはできる限り早く目標を立てるところからスタートしましょう。
ビジネスでスタートダッシュを決めるには、早めに目標を立て、
そして迅速に実行に移すことが重要だからです。
ビジネスの世界は刻一刻と状況が変化しているため、
始めようと思ってから時間が経てばたつほど環境が大きく変わってしまい、
対応が難しくなります。
例えば「今は円安だから輸出業をやろう!」と思ったとします。
ですが、実行に移さず放置したり、
「なにを、どのくらいやろう」という目標がないままダラダラと着手していると、
円安だった相場がそのうち円高に進むかもしれません。
すると、当初見込んでいた売上や利益が思うように上がらなくなります。
また、目標を立てていたとしても、
具体的な方法や手段を実行せず放置していたとしたら目標を立てていないのと同じです。
・目標を立てること
・目標を立てたら即実行に移すこと
目標を立てていない方、立てた目標を実行に移していない方は今すぐ行動に移し、
この瞬間から自分を変えていきましょう。
と、ここまではよくある話ですが、ここからが今回の本題です。
実はビジネスを始めると、自分の周りの人たちとの間に「ある変化」が起きます。
今回は「ビジネスに挑戦すると起こる人間関係の変化」について解説します。
ビジネスを始めると今までの人間関係は確実に変化する
結論から言うと、ビジネスを始めると「今までの人間関係」が大きく変化します。
これは良くも悪くも人生にとって大きな変化なため、
変化に抵抗を覚える方も多いと思います。
人間関係は、これまで長い時間をかけ、
人となりを見ながら築いてきたいわば自分の財産の一つです。
意気投合した人、尊敬できる人、話していて楽しい人…
人間関係が変わってしまうのは、
自分が今まで築き上げてきた財産が失われてしまうような不安や心配を感じます。
なぜなら、人は安定を維持しようとする生き物で、
「環境の変化」、つまり「人間関係が変わる」ことを好まないからです。
もちろん私も例外ではありません。
人が生活の変化を恐れるのは、生き物としてはある意味自然な事です。
ただ、ビジネスを始めて「自分に変化が起きた」としたら、
「今まで接してきた人との関係に変化が起こる」のは当然で、
多少の差はあれど決して避けられません。
不安になるかもしれませんが、人間関係の変化は決して悪いことばかりではありません。
多くの人は行動を移し、新しいノウハウや知識を吸収すると、
「レベル・ステージ」が上がります。
例えば輸出や輸入ビジネスを始めて色々な知識や考え方を吸収すると、
「ビジネスのレベル」が上がるわけです。
レベルが上がると、それに伴って付き合う人のレベルも当然上がります。
なぜなら、その人の人間関係は「その人のレベルに合わせてできている」からです。
言い方が少しきついですが、
「低いレベルの人は低レベルの人間関係」を構築していますし、
「高いレベルの人は高レベルの人間関係」を構築しています。
低レベルの人間関係からは、低レベルの思考・結果しか生まれません。
もしあなたが今現在、「自分は何でこの程度何だろう」と思っているとしたら、
今の人間関係を維持している限りおそらくこの先もずっと【この程度】のままです。
ですが、もしあなたがビジネスの目標を立て、
それに向かって勉強をして経験を積めば、
必然的に人間関係はその時の自分に合ったものに変化します。
人間関係が変化するとどうなる?
自分でビジネスを始めると、なぜ人間関係に変化が起きるのか。
それは、「ビジネスを始めた経営者」と、
「ビジネスをしていない従業員(サラリーマン)」では根本的に考え方が違うからです。
根本的に考え方が違う人同士で、人間関係が保たれるわけがありません。
あなたが経営者にならんとすれば、
必然的に今まで維持してきた「従業員同士の人間関係」の中では異端となってしまいます。
例えば、自分のお金を使って仕事をする経営者と、
会社のお金を使って仕事をする従業員では
お金を失うことに対する恐怖心はケタ違いです。
・会社のお金で100万円の損失を出すかもしれない
・自分のお金で10万円の損失を出すかもしれない
金額は10倍違いますが、おそらく失う恐怖を強く感じるのは
「自分のお金で10万円の損失を出すかもしれない」ほうでしょう。
もちろん会社のお金だって自分の評価や成績に繋がるので、
気楽に運用している方はいないと思います。
ただ、それを加味してもやはり「自分の資産を失うかもしれない恐怖」は圧倒的です。
私は昔、とあるECサイトの会社でサラリーマンをやっていて、
その頃に1,000万円、2,000万円の発注書を出したこともあります。
ですが、それよりも自分の事業で10万円の発注書を出すときの方が
はるかに怖かったのを覚えています。
実際に自分のお金でビジネスをしたことがある方は、
この感覚を分かってもらえると思います。
この「自分のお金を失うかもしれない恐怖」、
言い換えれば「経営者のリスク・覚悟」を経験すると、
だんだん会社の従業員である同僚と会話が合わなくなってきます。
ズレるというか、会話の端々に小さな違和感を覚えるようになります。
「現状を変えるために能動的に活動している経営者の自分」と、
「会社の従業員として日々をやり過ごしている受動的な同僚」では
考え方も時間に対する考え方も全く異なります。
例えば休日、経営者のあなたは「この時間を使ってビジネスを進めるぞ!」
と思うはずですが、
同僚は「休みだし何して遊ぼうかなー」と考えているかもしれません。
これが経営者と従業員の立場の違いから起こる根本的な考え方の違いで、
こんな二人が「話が合わなくなる」のは当たり前です。
一方でビジネスを始めると、「ビジネスを始めた人」や、
「ビジネスを続けている人」との会話が非常に面白くなってきます。
おそらく「ビジネスを始める前の従業員の自分」だったら、
こうした経営者たちと会話しても会話の内容を理解することも、
共感することもできず「自分とは住むところが違う人たち」としか感じなかったでしょう。
ですが、ビジネスを始めて同じ経営者になると、
同じ経営者と話がぴたりと噛み合い、会話の内容すべてに共感できます。
「同じレベル同士で話している」から当然と言えます。
同じレベルの人たちと話していると、
会話のすべてが有意義に感じられますし、実際有意義な時間になっているはずです。
このレベルになると、もう同僚が話す仕事の愚痴や悪口といった生産性のない話は、
無駄な時間すぎて苦痛にすら感じるでしょう。
以前あれだけ共感できて盛り上がったはずなのに、です。
例えが悪いですが、
草野球の選手とメジャーリーガーが技術論を交わしてもかみ合わないのと一緒です。
高度な話し合いをするなら、やはりメジャーリーガー同士、
少なくともプロ同士でなくては話が成立しません。
この話は何も「意識高い系になれ」という話ではありません。
意識高い系というのは、知識やスキルもないのに背伸びして、
それらしい言葉を使って悦に入っているだけの薄っぺらいコスプレのようなものです。
真剣にビジネスに向き合い、
そのためのスキルや知識を高めていけば、
意識なんてしなくても自然と自分のレベルが上がり、
レベルに合った人たちと高度な会話が普通にできるようになるでしょう。
しがらみや古い人間関係を維持しようとすればビジネスでは勝てない
もし、人間関係に変化が生じたことを感じ取ったら、
今までの人間関係を無理やり維持しないでください。
自分のレベルが上がったにもかかわらず、
それでも今まで維持してきた「居心地の良い人間関係」、
言い換えれば「ぬるま湯の人間関係」を維持しようとすれば必ず無理が生じます。
あまりに考え方の違う会話がストレスになったり、
生産性のない会話で時間を無駄に感じたり。
そしてそれでもズレた会話を続けた結果、
言い合いに発展して最悪の形で人間関係が破綻してしまうかもしれません。
そうならないよう、
自分が変わったら今までの人間関係は維持しようとしてはいけません。
もちろん無理やり断ち切ったり、縁を切ったりする必要はありません。
維持しようとせず自然に任せ、適度に距離を取ればOKです。
その結果、同僚や上司から「あいつは付き合いが悪くなった」と言われ、
向こうから距離を置かれるかもしれませんが、
その時は「それがどうした」で終わりです。
自分は「受動的な従業員」から、「能動的な経営者」に変わろうとしています。
受動的な人たちばかりのぬるい人間関係から距離を取れれば、
余計な人間関係に振り回されることがなくなりビジネスに集中できるので、
むしろ喜ばしい状態と言えます。
今まで築き上げてきた人間関係が切れてしまうことを恐れ、
話も合わないのに渋々今までの人間関係を維持しても何も得られません。
特に従業員の集まりは「受動的な人」が多く、
大抵そこから新しいアイディアや考え方は生まれません。
常に新しいものを生み出し続けなくてはいけない経営者が、
そんな集まりで時間を浪費している暇があるでしょうか。
古い人間関係で、生産性のない会話でズルズル時間を浪費するような人は、
ビジネスで勝つことはできません。
経営者は、会社や同僚の愚痴や休日の遊び方といった
生産性のない会話をする時間があれば、
その時間をビジネスに当てて利益を生み出せます。
ビジネスで大事なのは「周りの目」ではなく、
「いかに時間を生み出すか、いかに効率的に時間を使って利益を得るか」です。
ビジネスをやる以上、
今までの人間関係は全てリセットしてしまうくらいの覚悟を持って臨みましょう。
ただ、副業でビジネスをやっている方は、社内の人間関係も大事にしなくてはいけません。
副業経営者にとっては「本業の人間関係の維持」も重要なビジネスです。
その場合はリセットではなく、
先述したように「程よく距離を取る」ことで付き合い方と使う時間を見極め、
限られたリソースを効率的に使いましょう。
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