Amazonでいろいろな商品を販売していると、相乗り商品でもオリジナル商品でもそのうちリサーチする商品がマンネリ化してきます。
気が付けばリサーチしているのはいつも同じような商品カテゴリー、同じような商品、同じような出品者。
これで利益が出ているうちはもちろん問題ありませんが、そのうち成果も出ないのに同じような商品をリサーチしてぐるぐる…
この負のループに入ってしまうと、売れる商品が見つからなくなります。
また、リスク分散の観点から同じような商品カテゴリーや商品ばかり扱うのもおすすめできません。
この「似たような商品・ジャンルばかりリサーチしてしまう」現象は、当然「いつも同じ方法でリサーチしているから」起こる現象です。
リサーチに慣れてくれば慣れてくるほど、良くも悪くも「商品を探すコツ」がわかってくるので、効率的に似た傾向の商品をリサーチする癖がついてしまうのです。
もちろんこれ自体は効率化の観点から決して悪いことではなく、先述したように利益が出てさえいれば問題ありません。
ですがいつまでもその方法に頼り、思考を変えずにずっと同じ方法でやっていると、いつか行き詰ってしまうかもしれません。
いつ今扱っている商品の売れ行きが悪くなっても対処できるよう、様々な商品をリサーチできる癖をつけておきましょう。
とはいえ、長年の反復で染みついた自分の癖を今すぐ消すことは困難です。
また、癖を消そうと全く関係のないカテゴリーを端から見ていく方法は、興味も無くモチベーションも上がりませんし、今まで培ってきた知識も全く活かせないので非効率です。
そこで今回は、自分が得意とするジャンルからちょっと離れた、それでいて自分の知識や経験をある程度活かせる「近くて遠い商品」の探し方について解説します。
Amazonのレコメンド機能から関連商品を横展開する
みなさんは「レコメンド機能」は使っていますか?
レコメンド機能とはAmazonでよく表示される「関連商品」のことです。
例えば、自分が仕入れているような商品をリサーチすると、その商品ページに下に、色々なタイトルの付いた商品が表示されますよね。
・「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」
・「この商品に関連するスポンサープロダクト」
これがレコメンド(おすすめ)です。
レコメンドに表示されている商品は、この商品を見ている人、買った人が見ているほかの商品や、この商品に関連する商品を販売している企業の広告が表示されています。
つまり「今見ている商品ページと関連が深い商品」です。
同じ商品を販売しているライバルセラーが仕入れている商品だったり、この商品に興味があるユーザーが同じように興味を持っている商品だったり。
このレコメンドに表示されている商品や、その商品カテゴリ、さらにその商品を出品しているお店などを見ていくだけでもリサーチ範囲は大きく発展します。
自分でわざわざ思考を切り替えなくても、Amazonの方でご丁寧に「こんな似たような商品もどうですか」とおすすめしてくれているのです。
このレコメンドはAmazonの至る所にあります。
例えばトップページには以下のレコメンドがあります。
・おすすめ商品
・お客様が閲覧した商品に関連する商品
・こちらもおすすめ
・お客様の買い物に基づくおすすめ商品
それぞれ数十個もの商品を紹介してくれます。
ここからも「何となく自分が普段リサーチしている商品に近くて遠い商品」が探せます。
さらに各商品ページに飛ぶと、以下のレコメンドカテゴリーが表示されます。
・よく一緒に購入されている商品
・この商品に関するスポンサープロダクト
・この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
・類似商品と比較する
・こちらもおすすめ
このレコメンドをあちこち飛びまわるだけでも、普段自分が見ない、それでいて決して遠すぎないジャンルのカテゴリーの商品をたくさん見つけることができます。
他にもAmazonのタイムセールを見るのもおすすめです。
タイムセールは一定の期間だけ商品が安く買えるAmazonの特集ページで、各出品者が「今売りたい」商品が多種多様に並んでいます。
ここを見ると「今売れている商品」や「新商品」を色々と見ることができ、その中に自分の仕入れや商品開発に反映できるアイディアやヒントもあるでしょう。
リサーチの思考を変えると言っても難しいことをする必要はありません。
このように、Amazon内をあちこちウィンドウショッピングするだけでも、十分新規リサーチに必要な情報や知識を得られます。
タオバオやアリババのレコメンド機能からユニークな商品を探す
普段からレコメンドをチェックしている人はそう多くはないと思います。
ですが、先述したように自分のリサーチの癖を薄めるため、また様々な商品を見て思考の枠を広げるためにレコメンドを見るのはおすすめです。
それはAmazonだけではなく、タオバオやアリババといった中国サイトでも同様です。
タオバオやアリババもECモールですので、Amazonや楽天市場のようにおすすめを表示してくれます。
※「You may also like」→「きっとあなたはこんな商品にも興味を持っているはず」
トップページや各商品ページには、このようにAmazon同様おすすめが表示されます。
しかもAmazonと違ってタオバオやアリババは、日本人の思考や感覚では「ありえない」と思うような、良くも悪くもぶっ飛んだアイディア商品が多く見つかります。
もちろんその中のほとんどは日本人のニーズにマッチしないとか、アイディアが突飛すぎて日本では売れません。
そもそも見ただけでは使い方すらわからないようなものも出てきます。
ですがこうした尖ったコンセプトの商品が、新しい視点やアイディアをくれることもあるので、時間のある時は見てみると良いでしょう。
もちろんAmazonもタオバオも商品数は膨大なので、全部見るわけにはいきません。
ざっと流し見しながら、気になった商品や目に留まった商品を掘り下げていくと良いでしょう。
ここは仕入れのリサーチと変わりません。
Amazonもタオバオもアリババも、日夜新しい商品がどんどん開発されています。
たまには自分の知識の庭から一歩外に出てみて、新しい刺激を受けてみてはいかがでしょうか。
レコメンドを見る際は「ターゲット」と「ペルソナ」に注意
今回紹介したレコメンドは仕入れのためというよりも、リサーチの視野を広げるために行います。
そのため、「売るための商品探し(リサーチ)」という視点で見ていくと失敗しやすくなります。
例えばタオバオやアリババでレコメンドを見ても、それは私たち日本人とは市場規模も、生活様式も文化も違う中国で売れている商品です。
それをそのまま何も考えずに日本に持ってきても、売れる可能性は低いです。
そのため面白そうな商品を見つけたら、頭の中でシミュレーションしてみることが重要です。
・「誰に対して売っているのか」
・「日本に持ち込んだらどうなるだろう」
・「日本人ならどう使うか」
・「どの層にヒットしそうか」
マーケティングで言えば「ターゲット」「ぺルソナ」の想定です。
これを癖付けることで、ライバルが気づいていない商品で売れる商品が見つかるかもしれませんし、商品開発のヒントになるかもしれません。
この認識を間違えないためにも、アリババなどから見るのではなく、基本は「まず日本の市場からリサーチ⇒中国の市場で似た商品を探す」という順番がおすすめです。
最後に
レコメンドは、普段自分がチェックしている商品の関連商品を表示してくれる機能で、普段自分がリサーチしている商品の傾向が出ます。
普段から家電をリサーチしている人はレコメンドに家電品がよく出てきますし、食品をリサーチしている人は食品が出てきます。
さらにレコメンドからあちこちの商品を閲覧することで、レコメンドに表示されるおすすめ商品の傾向も変化します。
こうやってどんどんレコメンド記録を変えていくと、いつの間にか自分のページに表示されるおすすめ商品が見慣れたものではなく、「近くて遠い商品」に変わっているはずです。
こうして普段自分がリサーチしている範囲から一歩出て、新しい風を取り込むことで、今よりずっとリサーチの視野や幅は広がるはずですので、ぜひ実践してみてください。
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