情報の発信側が絶対に正しいとは限らない(元祖 梅ジャム編)
皆さん
こんにちは。梅田潤です。
先日、「元祖 梅ジャム」という駄菓子が
生産を終了したというニュースが流れました。
駄菓子の中でロングセラーの商品で
戦後から長年愛され続けてきました。
ということでちょっとこういう記事があります。
製造終了「梅ジャム」がメルカリで高額転売
https://news.nifty.com/article/economy/business/12117-7840/
生産終了の有名なお菓子=転売ヤー
の図式が良く分かりますね。
この商品も ご多分に漏れず転売出品が出ています。
ヤフオク
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search;_ylt=A7dPFfvftW5aS2kAe8ZAPDh8?p=%E5%85%83%E7%A5%96+%E6%A2%85%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%A0&aq=-1&oq=&x=0&y=0&fixed=0&ei=UTF-8&tab_ex=commerce&auccat=&slider=0
メルカリ
https://www.mercari.com/jp/search/?keyword=%E5%85%83%E7%A5%96+%E6%A2%85%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%A0
アマゾン
今回は、生産の中断ではなく終了なので
今、世の中にある商品が無くなってしまったら
手に入れることは不可能になります。
ということで、けっこうな高値が付いていて
しかもそこそこ売れているという事態になっています。
とはいえ、そもそもが安いモノなので
販売価格も知れていますがそれでも
元値の10倍を超える価格です。
転売の是非については横に置いておいて
今回、注目したいのは、
記事中にもありますが
「なぜ、生産を終了したか?」
についてです。
この記事では
「体力面での不安や後継者がいないことを理由に製造を終了」
というふうに書いていますので、
読んだ人は
「そうなんだ」と何の疑いも無く受け入れてしまいますね。
こういうニュース記事は無条件に信じてしまう、
間違ったことは書かないというイメージがあります。
なので、大変な仕事でなり手がいなかったのか、
何とかこの味は継承できないのか、と
これだけニュースになるとそう思う人が多くいるでしょう。
ですが、この生産終了の話はテレビでも取り上げられていて
生産者の方がインタビューに答えていました。
そこでお話されていたのは、記事とは少し違います。
インタビュアーが
「後継者や継承は考えないのか?」
と質問したところはっきりと
「私は継がせない」
とはっきりおっしゃっています。
レシピを教えても自分にしかこの味は出せない
ということで一代限りと決めていたということです。
ちょっと記事と違いますね。
体力の限界は間違いなさそうですが、
やりたい人はいたけど断った、とおっしゃっているように
後継者がいなくて終了したんじゃなくて
後継者を作らなかったのが終了の理由です。
記事を信用しきっていたら
この違いには気が付かなかったでしょう。
実際に私も最初にこのニュースを見た時は
後継者はいなかったのか?と率直に思いましたし、
でも、あえて継がせなかったというところには
考えが及んでいませんでした。
このようにたったひとつのニュースでも
情報には真相が隠されている場合がある
ということを知って欲しいと思います。
物販、輸入でもなんもでそうですが、
ひとつの情報だけを鵜呑みにしてしまっては
進む方向を誤ってしまうかもしれません。
もしくは、人を巻き込んだ場合には
ミスリードをしてしまい
信用やお金、時間を無くてしまうことにもなりかねません。
もし、今回の梅ジャムの件で
後継者不足という情報を信じてしまい
「何とか後継者を見つけよう!梅ジャム存続の会」
みたいな運動を立ち上げてしまった・・・
と考えたら怖いですよね。
生産者の意向とまったく違うことをやっているうえに
レシピ通りでも同じ味は無理だという事実も知らないで
突っ走ってしまっている状態ですね。
与えれらる情報は常に自分でその
信用度、内容を確認して間違いの無い、
情報を取得できるように自分も努力してく必要があります。
めんどくさいと思わずにやることが
かえって自分の身を守ることに繋がります。
ちなみにそのテレビ番組とは、
情報7daysニュースキャスターの
2018年1月27日放送分なので
もし録画していたりネットに残っていれば
確認することもできますよ。
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